
この記事をまとめると
■台湾では日本車が多く売れている
■とくにトヨタ車が人気で最新モデルがよく走っている
■日系以外では韓国のヒョンデがよく売れている一方でBEVは少ない傾向にあった
台湾で人気のクルマをチェック!
台湾最大都市である台北市を訪れると、いつも街を走るクルマを定点観測することにしている。直近では2026年4月上旬に台北市を訪れたので、もちろんその際にも定点観測を行った。
地元メディアが発表した2025年暦年締めの台湾での車名別新車販売ランキングを見ると、販売トップは4万4813台を販売したトヨタ・カローラクロスとなっている。定点観測の結果もこのランキングをトレースしているかのごとく、一般乗用、ライドシェア、タクシーなどさまざまなカローラクロスをもっとも多く見かけることができた。一般乗用仕様では標準仕様よりもGRスポーツが多いような印象を受けた。2位となっているトヨタRAV4は先代型がメインとなるなか、日本では納車がなかなか進まない新型RAV4も結構な頻度で見かけることができた(タクシーとしても多く走っていた)。
トップ10圏外とはなっているものの、サメ顔となった現行カムリも多く見かけることができた。台湾の前に訪れたタイの首都バンコクでもカムリは大ブレイクしており、アジアの人にはサメ顔カムリが大ウケしているようである。
商用車ではかねてからタウンエース(バン&トラック)が目立っていたのだが、さらに増殖していて驚かされた。台湾で現行タウンエースがデビューしたのは2022年のこと。それまでタウンエースサイズのライトバンとトラックといえば、地元中華汽車の菱利(ベリカ)がほぼ独占していたのだが、みるみるうちにタウンエースが販売台数を伸ばし、中華汽車は2024年にベリカの後継車種としてJスペースを市場投入してタウンエースに対抗している。筆者はJスペースの廉価グレードのフロント部分の樹脂で無塗装(黒)部分がかなり多いところが大変気に入っている。
5位にレクサスNXがランクインしているのだが、台北で定点観測していると、もともとUXが目立っていたなか、UXに興味をもつ人が流れていったかのように、LBXが台北市内では目立ってきているように見えた。
また台湾市場の特徴としては、アジアに位置しながらほかのアジア市場では筆者が調べた限りではラインアップされていない、クラウン(台湾ではクロスオーバーは車名についていない)や、カローラ・スポーツそしてシエナ、プリウス(日本以外で展開しているのは北米ぐらいとなる)など北米でラインアップされているモデルも意外なほど目にすることができる。台湾市場全体をみると、アジア(新興国)向けだけではなく、北米向けといったモデルも混在しており興味深いものとなっている。
またBEV(バッテリー電気自動車)は意外なほど少なく、中国系ブランドのMGでも走っているのはICE(内燃機関)車が目立つ一方で、地元の裕隆汽車と鴻海精密工業が共同開発した、LUXGEN(ルクスジェン)のN7をよく目にするなか、トヨタbZ4Xも結構見かけることができた。
アルファードの人気が高いのはほかのアジアの国々と共通なのだが、レクサス LMが現行型となってからは多くなってきているようである。
日系以外では韓国ヒョンデのカスティン(CUSTIN)というスライドドアをもつミニバンをよく見かけた。そもそも中国市場でデビューしたモデルなのだが、いまでは台湾のほかベトナムでも生産され販売されているようである。
意外なほど見どころ満載というのが、台北で街を走るクルマを見た筆者の率直な感想である。
