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見た目はSUVがいいけど室内の広さもほしい! 3列シートSUVはミニバンの代わりになるのか? (2/2ページ)

見た目はSUVがいいけど室内の広さもほしい! 3列シートSUVはミニバンの代わりになるのか?

この記事をまとめると

■一部のSUVには3列シートを設けたモデルが存在する

■その多くは子ども用や短距離移動で使う非常用的な側面が大きい

■3列目を多用するスタイルならMクラス以上のミニバンが1番だ

3列シートSUVは本当に便利?

 このところ、新型車の多くを占め、世界的にブームとなっているのがSUVだ。なかには3列シートの6~7人乗りの大型モデルもあり、「ミニバンの代わりになるんじゃないか?」と思っている人もいるはずだ。しかし、ミニバンの3列目席の実用性を求めると、期待を裏切られることもあるから注意が必要だ。

 たしかに、人気のSUVに3列目席があれば、SUVならではの走破性、高く爽快な視界が得られ、多人数乗車が可能になり、オールラウンダーな使い勝手ができるというメリットがある。

 3列シートを備えたSUVといえば、過去から現在までに、国産車ではマツダ CX-8、ホンダ CR-V(5代目ガソリンモデル)、三菱 アウトランダー(2代目ガソリン車)、トヨタ・ランドクルーザープラド、レクサス RX、レクサス LX、そしてマツダ CX-80。輸入車でもランドローバー・ディフェンダー110/130、ランドローバー・レンジローバー、ランドローバー・ディスカバリー、BMW X5/X7、メルセデスベンツ GLB/GLS、キャデラック・エスカレードなどに3列シート仕様が用意されている(または用意されていた)。

 ただし、SUVの3列目席は国産車の場合、3列目席ありきで開発されたマツダCX-8、CX-80などを除いて、基本的に2列シートSUVにエマージェンシー的な3列目席を追加したモデルがほとんどだ。3列目席は子ども専用席、緊急時の短距離専用席でしかなく、ユーザーは畳んで荷室の前後長を拡大して使うのが一般的である。とくに2列目ベンチシート仕様の3列目席は乗降が1WAYで大変。なおかつ3列目席に座ったときに2列目ベンチシートが壁のように立ちふさがり、閉鎖感、圧迫感を覚える居心地になってしまいがちなのだ。もちろん、暑い時期にはエアコンの冷風が届きにくく、空調面でも快適とはいえない空間となってしまう。

 もっと詳しく説明すると、SUVのパッケージングではミニバンほどの全高、室内高が取れず、天井がミニバンより低いため、3列目席を成立させるには、フロアに対してシートを低く配置するしかない。その点が、3列目席ありきのパッケージングをもつ高い全高のスライドドアミニバンとの大きな違いとなり、リヤヒンジ式ドアと、最低地上高をかせぐために必要なフロアの高さによる乗降性、車内に足を踏み入れてからのシートの着座性、立ち上がり性ではミニバンに敵わないことになる(マツダCX-8、CX-80はその点では良好)。車中泊性能でもミニバンのほうが優位だろう。

 具体的な例を、3列シート・7人乗りがあるSUVである三菱のアウトランダーで説明すると、3列目席は地上約480mmのステップから、2列目席ウォークインによるアクセス幅130mmの狭い隙間を通ってアクロバティックに乗り込む必要がある。座面長360mm、座面幅1040mm、シートバック高440mm(ちなみに2列目席は同480×1290×660mm)に着座しても、身長172cmの筆者で頭上に20mm、膝まわりに0~110mm(110mmは2列目席シートスライド最前端位置 / それでも筆者なら2列目席に座れないこともないが)のスペースでしかない。

 しかも、着座性、立ち上がり性にかかわるヒール段差(フロアから座面前端までの高さ/すべて実測値)は270mmしかなく、膝をかかえるような姿勢になってしまうのだ。小さな子供や低身長の人(小中型犬も)なら問題ないのだが、筆者だと「これで長時間、長距離の着座はご免こうむりたい」となる。

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