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よく見りゃクルマのフロントガラスの縁って黒く着色されてるけどどういう意味がある?

よく見りゃクルマのフロントガラスの縁って黒く着色されてるけどどういう意味がある?

この記事をまとめると

■クルマのフロントウインドウは周囲が黒くフチ取りされている

■この正体は接着剤の劣化を防止する黒セラミックだ

■接着剤防止のほかにデザインをよくする効果ももち合わせている

フロントウインドウのフチはなぜ黒い?

 フロントウインドウなど、クルマのガラスの端が黒くフチ取りされていることが多い。その様子を車内から見ることができる場合がある。

 黒い物質は、黒セラミックと呼ばれる素材で、酸化アルミニウム(通称:アルミナ)に炭化チタン(チタンカーバイト)などを混ぜたセラミックをいう。これを、ガラスに高温で焼き付ける。

 黒セラミックの役目は、ガラスを車体に取り付ける際の接着剤の劣化を予防するためであるという。ことにフロントウィンドウは傾斜していて、太陽の日射を浴びやすい。その紫外線で、接着が劣化するのを予防する保護加工となっている。

 ほかに、ガラスのフチを黒くすることで、接着部などを外から見えなくして、見栄えをよくする役目もある。

 隠すという点では、年を追うごとにクルマの衝突安全性能の向上が強く求められ、車体骨格が太くなり、窓を支える支柱(ピラー)もあわせて太くなってきた。このため、ガラス面積がかつてに比べ狭くなり、窓の小さなクルマとなっている。しかしそれでは、造形上見栄えがあまりよくない場合がある。車体の頑丈さばかりが目立ち、武骨な印象になりやすい。そこで、「車体骨格の太さを何かで隠せないか?」ということになる。そこに、ガラスのフチを黒くする加工が効果をもたらすと考えられる。

 また近年は、車内を見えにくくするプライバシーガラスの採用が増え、外からは黒っぽいガラスに見える。そのため、ガラスのフチを黒くすることにより、外観における窓の面積をより広く感じさせる効果も期待されているようだ。

 つまり、実際にはピラーなど車体構造である箇所も、ガラスで覆い、黒のフチ取りとプライバシーガラスの相乗効果で、ガラス面積が広く見えるような造形になるというわけだ。

 また自動車ガラスは、紫外線を99%遮断するUVカットや、太陽から赤外線を吸収するUR効果もあわせることで、日焼けだけでなく暑さも抑えるようになっている。このため、窓ガラスを開けて走る機会が少なくなっている。これも、走行中にガラス面積を広く見せ、格好よいクルマの走る姿に寄与しているのではないだろうか。

 フチ取りのほかに、センターバイザーと呼ばれる機能にも黒セラミックは用いられている。これは、ルームミラーの周辺に、黒の点をあしらい、眩しさを抑える機能だ。

 室内の前席左右にサンバイザーが設けられていても、ルームミラーの両端には隙間が残り、そこから日差しが入る場合がある。そこに、黒い小さな点を適度にあしらうことで、眩しさを抑えながら、黒点の隙間から前方の様子も窺うことができるようになる。

 かつて、フロントウインドウの上端に色を付け、眩しさを予防することが行われた。あるいは、サンバイザーの端が伸び縮みし、必要に応じてルームミラーの際までサンバイザーを伸ばせる方式もあった。しかし近年は、ドライブレコーダーや運転支援機能のため、窓ガラスの上端からカメラで前方を見通せるようにしておかなければならない。

 クルマの進化によって、自動車ガラスにも新しい技術がどんどん投入されている。

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