
この記事をまとめると
■クルマの生産工場では出荷前にさまざまな検査を行っている
■各工程でチェックしているがそれでも直前で不合格があれば修正して出荷される
■出荷後に大規模な不具合が見つかるとリコールという形で対応する
ゼロではないがほぼ不合格は出ない
クルマが生産工場で組み立てられて出荷するときは、完成検査を受ける。文字どおり、完成した車両に行われる最終的な検査だ。
ここで気になるのは、検査を行う以上、不合格になるクルマも生じることだろう。完成検査に合格しなかったクルマは、どうなるのか。
実際ほとんどないというが、もし完成検査で不合格になった車両が出たら、問題のあるパーツを交換したり、調整などの対策を行って改めて完成検査を受ける。合格したら出荷される。交通事故を生じて車両を破損させたわけではないから、完成検査で不合格になっても対応はしやすい。
また完成検査は、あくまでも最終的に行う検査だ。それ以前の段階でも、パーツやユニットを製造したり組み立てるときに、ラインごとで検査が実施されている。つまりパーツのレベルまで遡ると、複数回の検査を受けている。そのために完成検査の段階で、出荷できないような重大な問題が生じることは少ない。
しかし完成検査に合格して出荷されたあとに、不具合が見つかることもある。それが多くの車両に共通して見られる場合は、車両を販売店などにもち込んで部品の交換や調整を行うリコールに発展する。
クルマには数万点の部品が使われているため、何らかの部分で不具合が生じる可能性も高い。そこで検査が必要になる。仮に検査を不要にするほど製造の精度を高めると、コストが大幅に増えて価格も高まり、製造に要する時間も長引いてしまう。ユーザーが購入できる価格で十分な台数の車両を生産するには、精度を究極的に高めることは困難で、各種の検査やリコールで対応することになる。
