
この記事をまとめると
■ひと昔前のバッテリーは劣化したことがわかりやすかった
■最近のバッテリーは徐々に弱らず突然ダメになるケースがある
■寿命を知るにはバッテリー電圧ではなくCCA値をチェックするのがオススメだ
バッテリーが突然死する理由とは
クルマを動かすうえで今も昔も非常に重要な役目を担っているバッテリー。たとえ電気自動車であっても、その多くはガソリン車などと同じ12Vのバッテリーがなければ始動させることができないため、どんなクルマに乗っている人でもお世話になっているといえるだろう。
そんな車載バッテリーは、エンジンなどをかけることなく灯火類をつけっぱなしにしてしまったり、ルームランプを消し忘れてしまったりしてバッテリーを上げてしまった場合だけでなく、普通に使用していても充放電を繰り返すことで劣化が進み、最終的にはエンジンを始動することができなくなってしまうことがある。
読者のなかにもおられるかもしれないが、近年では昨日までは普通にエンジンがかかっていたのに、ひと晩経って朝になると急にバッテリーが上がっていた……というケースも、ある事情から増えているのだ。
ひと昔前のバッテリーでは交換時期が近づいてくると、エンジン始動のときのセルの音が弱々しくなってきたり、パワーウインドウなどの電装品の動きが若干ゆっくりになったりと、なんとなくバッテリーが弱ってきたかな? と感じさせる兆候が見られたものだ。
しかし近年のバッテリーは、バッテリー自体の高性能化や充電制御の進化によって、ギリギリまで本来の性能に近い状態を発揮し、限界を超えた時点で急にエンジン始動不可になるような特性となっている。
また、現在の車両は電装品が増えているだけでなく、駐車監視機能付のドライブレコーダーの装着や、コネクティッド機能を有してスマホから一部の操作ができるようになっているなど、駐車状態でも電力を消費しやすくなっているのも一因といわれている。
では、寿命が近づいたバッテリーかどうかを判断するにはどうするのがいいのかというと、バッテリーの電圧をチェックするのではなく、CCA値(コールドクランキングアンペア値)をチェックするのがオススメだ。
このCCA値とはJIS規格で「-18℃の環境で定電流放電させて、30秒あとに7.2Vとなる限界の放電電流値」のことで、たとえばCCA値が500のバッテリーの場合、-18℃の環境で500Aの定電流放電を30秒行っても、7.2Vのバッテリー電圧を維持できるというもの。
ちょっとわかりにくい数値ではあるが、平たくいうとこのCCA値が大きいバッテリーほど電圧に余裕があると考えていいのだが、このCCA値もバッテリーの劣化とともに数字が減少していく。
このとき、新品のときのCCA値(バッテリー本体などに記載されている)と比較して何パーセント程度の数値となっているのかを見ることでおおよその劣化具合が判別でき、新品のときの50%を下まわってくると、バッテリーが突然死する可能性が高いものとなる。
このCCA値は一部のガソリンスタンドやディーラー、カー用品店などでチェックしてもらうことができるので、いざというときに困らないためにも、定期的なチェックをオススメしたい。とくに新品のときから3~5年ほど使用しているバッテリーは劣化が進んでいる可能性が高いので、注意したいところだ。
