
この記事をまとめると
■RUFはモントレーカーウィークで「エーラ」を世界初披露した
■エーラはカーボンモノコックに650馬力の3.6リッター水平対抗6気筒を搭載する
■最高速340km/hを誇るRUF初にして究極のグランドツアラーだ
一見すると911のような完全オリジナルモデル
ドイツのRUF Automobile(ルーフ・アウトモビリ、以下RUF)は、先日アメリカのカリフォルニア州モントレーを中心に開催されたモントレー・カーウィークのなかで、ニューモデルとなる「エーラ」を世界初公開した。ちなみにRUFにとって、今回用いられたこのエーラ(Ehra)という車名は特別な意味をもつもの。それは1987年にRUFが、のちに「イエローバード」と呼ばれることになった「CTR」のプロトタイプで、さまざまなライバル車を前に市販車最高速記録を打ち立てた舞台、「エーラ・レッシエン」テストコースに由来するものであるからだ。
RUFの名前を一躍世界に轟かせる原動力となったCTRの伝説が生まれた地、エーラ・レッシエン。その名を掲げるにあたっては、相当に大きな自信がRUFのなかにあったのは確かだろう。
エーラは、サーキット走行にさえフォーカスしたかのようなスパルタンなテイストのモデルではなく、RUFが提供する究極のハイパフォーマンスを実現した世界をラグジュアリーな感覚で、かつ日常的にカスタマーに楽しんでもらうための、RUF初のGT(グランツーリスモ)として開発されたモデルなのだと、同社の創業者であり社長であるアロイス・ルーフ氏はコメントしている。はたしてそれはどのようなメカニズムをもつモデルなのだろうか。さっそくその概要を紹介していくことにしよう。
そのボディシルエットからは、964世代のポルシェ911をベースとしているかのようにも思えるエーラだが、実際にはエーラのなかにポルシェ911からそのまま受け継がれたものは皆無に近い。
かつてはポルシェから供給されるホワイトボディを使用することでRUF車は製作されていたが、現在ではこのエーラのようなスペシャルモデルは、RUFが独自に開発、製作したカーボンファイバー製モノコックを基本構造体に使用するなど、そのボディ構造からしてポルシェ911とは異なる成り立ちをもつ。
前後のサスペンションはダブルウイッシュボーン形式で、これに水平配置のプッシュロッド式アダプティブダンパーを組み合わせる。いわゆるバネ下重量の低減によって、しなやかなGTらしい乗り心地が実現されているという。
