
この記事をまとめると
■トイレ付き観光バスでも走行中のトイレ利用は原則できない
■トイレに行きたくなったら早めに添乗員へSAやPAに立ち寄ってほしいことを伝えるべきだ
■シートベルト未着用で負傷すると本人の責任が問われる場合もある
じつは重要なシートベルト着用義務
行楽シーズンや旅行のときに、観光バスを利用して目的地まで向かう人も多く、連休や長期休暇のときに高速道路のSA・PAにバスが多く停車しているのを見ることがあります。
では、もし長距離移動のときに、トイレ付き観光バスに乗ることができた場合、走行中に車両に装備されているトイレを使用してもよいのでしょうか。今回は、走行中に(いまでは珍しい)トイレ付き観光バスのトイレを利用できるか解説します。
冒頭でも述べたとおり、トイレ付き観光バスはいまではほとんどありませんが、ごくまれに観光バスにトイレが装備されているという車両を見かけることがあります。
このトイレ付き観光バスのトイレは、走行中に使用することは原則としてできません。その理由は、走行中は全席シートベルトを着用しなければならないためです。
現在、観光バスをはじめ大型バスによる高速道路での事故の被害を最小限に留めるために、シートベルト着用を促すステッカーやリーフレットを備え付けたり、車内アナウンスを実施したりするなど、乗車した利用者にシートベルトを着用するよう呼びかけているだけでなく、出発前にシートベルトの着用を目視確認するといった対策も行われています。
では、走行中にトイレに行きたくなってしまった場合、どうしたらよいのでしょうか。もし、走行中にトイレに行きたくなったら、早めに添乗員などに声をかけ、近くのSA・PAに立ち寄ってもらってください。ただ、すぐ近くにSA・PAがあるとは限りません。そのため、限界まで耐えてからトイレに行きたいことを伝えるのではなく、もう少し我慢できる状態のときにSA・PAに寄ってほしいことを伝えましょう。
観光バスに乗車中、ステッカー・リーフレットや車内アナウンスなどによってシートベルトの着用を促されたのにもかかわらず、シートベルトを着用しなかったときに交通事故に巻き込まれてケガをした場合はどうなるのでしょうか。
結論から述べると、シートベルトを着用していなかった本人の責任もあるという判断になるケースが多いです。つまり、過失相殺されるということになります。
なお、交通事故の原因、事故発生時の状況、運転者の状態などによって、シートベルト未着用者の責任は変わります。そのため、一概に「シートベルト未着用者の責任が重くなる」と断言することはできませんが、シートベルトを着用するよう促されていたものの、シートベルト未着用だった場合はシートベルトを着用しなかった本人の責任もあるということは頭の片隅に入れておくとよいでしょう。
シートベルトは、もしものときの被害を最小限に抑える効果がある“命綱”です。また、シートベルトを着用していれば、エアバッグの効果を最大限に発揮できるだけでなく、車外放出や二次事故の被害も抑えることができます。
クルマが衝突したときの被害を大きくしないためにも、座席に座ったらシートベルトを必ず着用しましょう。
