
この記事をまとめると
■公道にはとくに気をつけるべきクルマが少なくない
■外交ナンバーや米軍関係者相手だと補償などでトラブルになることも多い
■ボロボロのクルマのオーナーは弁償費用を支払えない可能性もあるので要注意だ
公道に蔓延るマジでヤバいクルマとは
スーパーカー雑誌の編集部に所属していたころ、先輩から「ぶつけたらヤバいクルマがある」と諭されました。万が一ぶつかりそうになったら、「道から落ちてでも避けろ!」と。それは、決してビンテージのフェラーリでも、家族満載のファミリーカーでもなく、ごく普通のセダンやトラックと思しきクルマたちです。ともかく、見かけたら車間距離をあけ、その場からそそくさと離れるべきクルマたちをピックアップしてみました。
⚫︎外交官車両(青ナンバー)青いナンバーは治外法権の証。ぶつかればそこはもう異国
公道でときおり見かける「青いナンバー」のクルマ。これをオシャレなご当地ものと勘違いしてはいけません。後席でふんぞり返っているのは特権階級の外交官さま。万が一こちらが追突でもしようものなら、「外交特権」という名の嫌な壁が立ちはだかります。日本の法律や警察が通用しない世界ですから、100対0の事故でも賠償金を手にするのは至難の業だとか。さらに、示談の相手は保険会社ではなく国連かもしれません。大人のドライバーなら、おとなしく道を譲るのが賢明でしょう。
⚫︎Yナンバー(在日米軍関係)アルファベットが誘う超大国の罠。事故処理はハリウッド級の長期戦に
沖縄や厚木周辺でおなじみ、ナンバーに「Y」や「A」を背負った在日米軍関係者のクルマです。彼らとの事故は、そのあとの手続きの面倒くささが伝説クラス。もし公務中の事故ともなれば、日本の警察ではなく米軍の憲兵(MP)が登場し、補償のネゴシエーション相手はまさかのアメリカ政府とタイマンを張ることに。小難しい英語の書類と格闘するハメになり、解決までは超ロングランを覚悟せねばなりません。悪いことは言いませんので、車間距離は通常の2倍がよろしいかと。
⚫︎馬運車(ばうんしゃ)背負うのは億単位のガラスの脚。動く超高級マンションには近づくな
一見すると地味な大型トラックですが、なかに鎮座しているのは数千万円から、下手をすれば数十億円の価値がある「お馬さま」。もしもあなたの無謀な割り込みのせいで、運転手さんが急ブレーキを踏み、馬が脚を痛めて引退にでも追い込まれたら、さあ大変。将来稼ぐはずだった賞金までガッツリ請求され、対物保険の限界を突破する借金を背負うリスクに直面です。サラブレッドの脚はガラス細工と考えて、パドックから競走馬を見るかのように温かい目で見守るのが吉。
⚫︎ゾロ目・1桁ナンバー 数字への異常なこだわり。それは「オラオラ運転」の危険信号と思うべし
「……1」や「8888」など、やたらと自己主張の強いナンバー。もちろん全員が悪人ではありません。わかってはいますが、統計的に「オラオラ系」の生息率が高いのもまた事実でしょう。彼らは車間を少し詰めただけで「煽られた! 」と脳内変換する特殊なセンサーを標準装備。軽い接触でも、強面のお兄さんが登場して、こちらのメンタルがスクラップにされるリスクが、あまりにも大きいです。ゾロ目を見たらそっと目をそらし、距離を置く、あるいは道を変えてでも避けるのが正解ではないでしょうか。
⚫︎ボコボコに凹んだクルマ 失うものは何もない無敵の戦闘機。「ぶつけられ損」は避けたいもの
バンパーが外れかけ、ボディがベコベコに凹んだまま爆走するクルマ。これは「私は周囲をまったく見ていません」という恐怖のサインにほかなりません。最悪なのは、直すお金がない、つまり任意保険にすら未加入である確率が非常に高いことです。彼らはゲームの「スター状態」と同じで、失うものが何もない無双モード。ぶつけられ損になる未来しか見えません。見つけたら即座に車線を変え、地平線の彼方へ逃げ去るのも、決して過剰反応ではありません。
