
この記事をまとめると
■1990〜2000年代の国産スポーツカーは車両だけでなく搭載エンジンも高騰中
■多くの名機で供給不足が深刻化している
■故障後の中古エンジンへの載せ替えも難しくなっている
名機エンジンは高嶺の花に
いまだに留まるところを知らない1990~2000年代の国産スポーツモデルの価格高騰。すでに気軽に購入することができる時代はとうに過ぎ去り、状態のよいものでは新車価格を軽く上まわるのも当たり前となっている。
これは当然ながら絶版モデルとなっていて今後増えることはない一方で、需要は高い状態が続いているために起こっているワケで、今後なんらかの理由で需要が急激に冷え込むということでも起きない限りはこの状態が続くといっても過言ではないだろう。
そしてこの状況は車両だけでなく、クルマの心臓部であるエンジンにも及んでいるのだ。
たとえば第2世代GT-Rに搭載されていたRB26DETT型や、スープラやアリストに搭載されていた2JZ-GTE型など、比較的容易にハイパワー化をすることができる名機と呼ばれたエンジン類も、すでにメーカーから補修用の新品エンジンの供給はストップしている。
そのため、こちらもネットオークションなどではすでに100万円前後の価格で取引される事態となっているのである。
ひと昔前であれば、ターボモデルは高いから状態のよいNAの車両を買ってきてターボエンジンを換装するという手法や、通常搭載されていない車種にスワップする魔改造なども行われてきたが、そのハードルはグッと上がってしまったということになるのだ。
そしてこれは大排気量、大パワーのエンジンだけの話ではなく、シルビアなどのSR20型、シビックなどのB16A型、K20A型、AE86でもおなじみの4A-G型なども同様の状況で、すでに限られたパイをユーザー同士で奪い合っている状況といっても過言ではない。
一応、トヨタのGRヘリテージパーツでは復刻部品としてシリンダーヘッドやシリンダーブロックの供給を始めているが、どちらもおよそ65万円という価格となっており、気軽に購入できる金額ではないというのが正直なところなのだ。
そのため、すでにこういった人気のエンジンを搭載した車種に乗っている人は、早め早めのメンテナンスやオーバーホールを実施してエンジンの健康寿命を延ばすことに注力していくほうがいいだろう。
壊れたらリビルドか中古に載せ替えればいいや、というのはもはや過去の手段となりつつあるのである。
