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登場間近 のホンダ燃料電池車クラリティ、FCエキスポに出展

登場間近 のホンダ燃料電池車クラリティ、FCエキスポに出展

注目度&インパクトは若干足りない?

 東京ビッグサイトで、2016年3月2日~4日、「FC EXPO 2016 ~第12回 [国際] 水素・燃料電池展~」が開催されている。世界最大級の水素・燃料電池に関係する展示会で、アメリカ、カナダ、ドイツ、フランス、台湾なども含め280社が出展する。

ちょうど一年前に開催された前回のFCエキスポでは、トヨタのFCV(燃料電池車)であるMIRAIが登場し、多くの注目を浴びていたが、今回は、まもなく登場するホンダのFCVであるCLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)も展示された。

 クラリティ フューエル セルは、水素と空気を使って発電する燃料電池スタックを小型化することに成功し、燃料電池関連のパワートレインをV型6気筒のガソリンエンジンと同程度のサイズまでコンパクトにし、ボンネット内にこれを収めたことで、5名の乗車定員を確保している。70MPaの圧力まで充てんできる水素タンクを持ち、一充填走行距離は700km(現在トヨタMIRAIの出している計測方法とは異なる)車両サイズは全長4895×全幅1875×全高1475(mm)。価格は税込766万円となる。

クラリティ フューエル セルについては、先日のホンダ八郷隆弘社長の記者会見でも3月にリース販売(リース販売ののち一般販売も開始予定)を開始すると発言していたが、もうまもなく発表されることとなる。

クラリティ フューエル セルが展示されたのは、HySUT(水素供給・利用技術研究組合)ブース。その横には、トヨタMIRAIのカットモデルが展示され、さらにこのHySUTではFCV公道試乗会と題して5台のトヨタMIRAI使って実際の乗車体験をできる機会も設けている。

ホンダは自社ブースでは、SHS(スマート水素ステーション)を展示。水素社会の実現に向けた取り組みとしての、周辺技術も紹介していた。

 会場は朝から多くの人でごった返していた。しかし、技術者など業界関係者が集まる専門の展示会にもかかわらず、なぜか、クラリティ フューエル セルの周りに人垣が、という状況は見られなかった。

 発売直前だけに、この状況はちょっと心配である。

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