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【ワークスチューン】フィアット500にサソリの毒を注入したアバルトは調教された激速マシン!! (2/2ページ)

【ワークスチューン】フィアット500にサソリの毒を注入したアバルトは調教された激速マシン!!

メーカーチューニングだから価格も控えめで安心

輸入車のコンプリートモデルといえば、メルセデスの「AMG」、BMWの「M」、アウディの「RS」などが有名だ。「特別」なパワートレインやシャーシ、内外装など別のモデルといってもいい差別化が行なわれている。

このあたりは国産コンプリートモデルも見習ってほしい部分だが、販売価格も高めなので、「一般的なのか?」といわれると……。現実的な価格帯で本格的なチューニングが味わえるブランドとして注目するのは「アバルト」だ。

2代目パンダのメカニズムを用いて、ルパン三世で有名なNUOVA500を現代に蘇らせたのがフィアット500。デビューしてから8年が経過するも、今でも人気のモデルだ。そんなフィアット500がベースのアバルト595は、「見た目が500」というだけで中身は別といっていいほど手が加えられる。


エンジンはフィアット500の85psの0.9リッター2気筒ターボから、1.4リッター4気筒ターボに変更。160ps/206Nm(スポーツモード時は230Nm)と約2倍の出力を誇る。エアフィルターは「BMC」、エキゾーストは「レコードモンツァ」、エンジン出力は2倍差で特別アイテムがテンコ盛りと、クルマ好きなら唸る逸品も装着。トランスミッションは5速MTと5速AMTだ。

大幅に引き上げられたパフォーマンスに合わせて、シャーシ側も大きく手が入っている。ボディ剛性は格段に向上しており、サスペンションもハイパフォーマンスコイルスプリングにKONI製FDSショックアブソーバーを装着。ブレーキはハイパフォーマンスパッドにドリルドローターの組み合わせで、タイヤはピレリの205/40R17サイズだ。

エクステリアは軽快でポップな雰囲気のフィアット500に対して、エアインテーク付フロントバンパーやディフューザー一体型リヤバンパー、サイドステップ、リヤウイングなどをプラスすることで、一転して精悍な印象に。エアロパーツ類は見た目のドレスアップだけでなく、空力的にも優れて操安性にも寄与する機能部品である。

インテリアは基本的なデザインは500と同じだが、ブラックのモノトーンのコーディネートを採用。さらに専用メーターに追加ブーストメーター、専用ステアリングにサベルト製スポーツシートなどを装着。

ちなみに価格はフィアット500ラウンジの257万400円から約100万円弱アップの343万4400円。以前紹介したスバルフォレスター/フォレスターtSの価格差よりも低いうえに、変更項目は広範囲に渡る。

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