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【今さら聞けない】クルマの維持費って何があっていくらぐらいかかる?

【今さら聞けない】クルマの維持費って何があっていくらぐらいかかる?

決して安くはないのでしっかり予算を確保すべき

 5月になり自動車税の納税通知書が届いている人も多いのではないだろうか。クルマは高価な買い物であると同時に、所有しているとさまざまなお金がかかるものだ。それらを総称して維持費と呼んでいる。では、所有していることで必要となる維持費にはどのようなものがあるのだろうか。ザッとピックアップしてみよう。

・各種税金(自動車税/軽自動車税、重量税) ※取得税は購入時のみ

・保険代(自賠責保険、任意保険)

・保管場所代(月極駐車場など、自宅に駐車場がある場合は固定資産税の一部が相当する)

・燃料代(日々のドライブで消費する燃料代。電気自動車では充電サービスの会費や自宅で充電する場合の電気代など)

・通行料(高速道路などを走行時にかかる料金)

・メンテナンス費(オイルやタイヤ、ブレーキなど消耗品の交換にかかるコスト)

・修繕費(不慮の事故や、故障などの修理代)

 このほか、車検時には検査に関するコストもかかるが、車検費用の内訳には自賠責保険と重量税が含まれるほか、車検時も含めたメンテナンス費と捉えているため、車検に特化した項目は割愛した。

 では、上記の合計では年間いくらになるのだろうか。5ナンバーサイズの2リッター級ミニバンで、年間走行距離1万kmといった条件で計算してみよう。

自動車税:39,500円

自動車重量税:10,000円(初回車検時にかかる重量税から計算)

自賠責保険:14,735円(24ヶ月相当保険料から計算)

駐車場代:129,600円(10,800円/月で借りているとして)

燃料代:86,000円(レギュラーガソリン130円/L、燃費15km/Lとして)

メンテナンス費:18,000円(オイル交換など)

 ここまでの合計は、およそ30万円。さらに降雪地などでスタッドレスタイヤが必要になるケースでは消耗品にかかるコストが倍増するだろう。安全運転を前提に修繕費を含めていないが、経年劣化による故障もありえる話だ。

 なお、上記の計算には年齢や等級などの条件によって金額が異なる任意保険料については、あえて含めていないが、35歳以上のドライバーであれば10万円未満に収まるような条件としていることが多いようだ。また、高速道路などの通行料は個人差が大きいだろうから、ひとまず試算からは外している点はご理解いただきたい。

 月極駐車場の料金にしても地域によって千差万別。この試算では10,800円/月で計算しているが、年間で50万円になろうとすることもあるだろうし、ほぼ無料といった地域もあるだろう。出先での駐車場代についても地域差が大きい。

 ちなみに、メンテナンス費は1万kmごとのエンジンオイル交換と5年間ごとのタイヤ交換するコストの合計を均した最低限の数値。洗車費用などを足していけば、実際にはもっとかかっているケースは少なくないはずだ。

 いずれにしても、こうしたコストは新車であろうと、中古車であろうと等しくかかるもの(エコカーでは初年度の減税があるので、もっと安くなるケースもある)。維持費を計画的に考えながら、カーライフを送りたいものだ。

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