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注目の軽自動車「字光式」ナンバーはバックライトで美しさが激変! (2/2ページ)

注目の軽自動車「字光式」ナンバーはバックライトで美しさが激変!

文字そのものではなく縁が光るためドレスアップ効果も抜群

 字光式ナンバーの歴史はけっこう古い。初めて登場したのは1970年で、80~90年代にはハイソカーやVIP系のユーザーを中心に人気を博した。そしてここ10年くらいは、バックライトがLED化されたこともあり、ドレスアップパーツとしての側面がより強くなってきたように思える。もともとはナンバーに付いた雪を溶かすために作られたアイテムだが、もはやそのことを知っている人のほうが少ないだろう。

 というのは普通車(登録車)用の字光式ナンバーの話。軽自動車用の字光式はというと、初登場は普通車用に遅れること30余年の2002年。LED化されたのも2012年からで、それまでは電球式のバックライトが使われていた。そんなこともあって、普通車用に比べると軽自動車用の字光式ナンバーはまだまだ知名度が低い。装着率も軽自動車の新車販売台数に対して、わずか1%に止まっているというデータもある。

 軽自動車用の字光式がなかなか出てこなかったのは、おそらく文字の色が原因だ。普通車用のナンバーは白地に緑色の文字なので、文字そのものを光らせても問題なかったのに対し、軽自動車用のナンバーは黄色地に黒の文字。黒い文字を光らせるのは無理だし、文字色を変えるのも難しいので、長らく字光式化は棚上げされていた……と、思われる。まあほかにも理由はあるかもしれないが。

 それを解決したのが旭化成テクノプラス。文字そのものではなく、文字のまわりを光らせるアイディアを考案して、軽自動車の字光式ナンバー化を実現した。言葉にすると簡単だが、この方式だと必然的に発光する面積が小さくなるため、普通車用と同レベルの視認性を確保することは簡単ではない。よって正式な認可が下りるまでには、幾度となく試行錯誤が繰り返されたという。

 軽自動車用字光式ナンバーの構造をもう少し具体的に説明すると、ナンバーの文字(&数字)部分は樹脂で作られ、ナンバープレートから若干飛び出た感じではめ込まれる。その表面は黒く塗装されているので光を通さないが、側面は透明なのでバックライトを点けると光が漏れ出す。結果、文字のまわりに光のフチができ、夜間でも視認できるというわけ。まるで金環日食のような感じで、普通車用よりもスタイリッシュに見えないだろうか。

 ただし、バックライトによっては明るくキレイには光らないこともある。文字のまわりを光らせるという特殊な方式ゆえ、その辺のバランスは普通車用よりも格段にシビアなのだ。たまにネット通販などで安く売られているようなバックライトもあるが、こと軽自動車用に関しては選ばないほうがいい。かなりの確率で「なんか暗くてイマイチだなぁ……」という結果になるはずだし、耐久性にも不安が残る。

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