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【試乗】日産ノート・シーギアはアクティブ派にオススメ! オシャレなモード・プレミアにも注目

【試乗】日産ノート・シーギアはアクティブ派にオススメ! オシャレなモード・プレミアにも注目

よりアクティブに楽しみたいという人たちにオススメ

 今、日産ノートは注目に値するくらい売れている。日本自動車販売協会連合会が示すデータによれば、2018年1月と2月のデータでは、ライバルを抑えて首位を獲得しているほど。ノートは2012年9月に登場以来、直近の2018年2月まで総販売台数66万8449台を記録。2016年11月にはモーターの力で走るe-POWERが追加されたことで、順調に販売を伸ばしたことがそれを後押ししたといっていい。

 実際、e-POWERの登場からのノート全体の販売台数は19万3305台だが、そのうち13万3147台はe-POWERである(販売台数は2018年2月までのデータ。日産自動車調べ)。割合にすれば68.9%。e-POWERの威力はさまざまな意味ですごい。

 それだけ売れていれば街中でよく見かける。はじめは“まわりと一緒で安心する日本人気質”にピッタリだが、あまりに増えてくると「溢れかえっているのはイヤ」という人も出てくる。その塩梅が難しいのだが、時間の経過とともに増加する同型車の中でいかに個性を出すか? 今度はソコが欲しくなってくるのが人情ってものだ。

 そんな欲求を満たしてくれるのが、日産車のファクトリーカスタムメーカーであるオーテックジャパンが手掛けるノート C-Gearだ。だが、単なる改造車ではなくカタログモデルとしてディーラーで購入できる一台なので、安心感も備わっている。その上で都会でもアウトドアでも似合うクロスオーバーSUVテイストに仕上げられたそれは、ダークメタリックに彩られた前後アンダースポイラーやサイドステップのような「スタイリングガード」、そして「ルーフモール」を装備することで、基準車のノートとはひと味違うアクティブな雰囲気に包まれている。

 車高についてはアップされているわけではないが、フェンダーカバーのような「ダークメタリックホイールアーチガーニッシュ」のおかげで高く見えるところもポイントのひとつ。

 インテリアも、グリーンとシルバーを配した専用シートクロスを備えることで明るいイメージに。実用車然としていたノートに遊び心が備わったところが好感触だ。これにオプションの防水ラゲッジマットでも備えて海や山にでも行けば、きっと似合うだろう。

 こうした見た目の装備で終わることなく、走りについてもオプションのツーリングパッケージを用意する周到さ。今回の試乗車にはそれが備わっていたが、専用デザインの16インチホイールにチューニングサスペンション、さらには電動パワステのチューニングもあらためたほか、ボディ補強まで行い、仕上げはファインレスポンスVCMと呼ばれるコンピュータチューニングまで行っているというのだ。さすがはメーカー直系の仕事ぶりである。

 走ればかなり引き締められたシャシーであることが伺える。ステアリングの操舵感には剛性感が備わり、じつにフラットに走るのだ。街乗りではやや硬めのイメージがあるが、キビキビとした身のこなしがなかなか。高速巡行は安定性が高く横風を受けたとしても突き進むイメージがある。これならロングドライブでも満足できるだろう。

 ファインレスポンスVCMは、とくにSモードにおける瞬発力が高まっている感覚で、加えてクリープ現象が生まれた。さらにはアクセルの踏み出しからリニアにトルクがついてくることが操りやすく、おかげで思い通りの身のこなしが可能となっている。e-POWERであってもエコばかりにとらわれず、走りの爽快感が高まっているところがニクイ演出だ。

 いわゆるワンペダル走行が可能なe-POWER Driveは、減速時に強めの回生力がかかるのだが、そこと相談しながら走っていると新感覚のドライブフィールが味わえる。慣れればじつに扱いやすく、ブレーキとの踏みかえもほとんど必要がないために、右足の疲れも軽減されるような気もしてくる。ノート e-POWERの楽しみをさらに引き伸ばしたところに、ファインレスポンスVCMの良さを感じた。

 そんな走りを楽しめるクルマがもう一台ある。これもまたオーテックジャパンが仕立てるノート Mode Premierだ。

 上質に仕立てられたエクステリアとインテリアは、もうコンパクトクラスとは思えない仕上がりがある。こちらは「お金に余裕はあるけれど、大きいクルマはもういらない」というダウンサイジングユーザーにピッタリな一台。前述したツーリングパッケージを備えることも可能であり、ぜひとも大人な方々にオススメしたい。

 今回はe-POWER中心に話を進めてしまったが、じつは上記の2台にはガソリンエンジンモデルもあるし、4WDの設定もある。パワーユニットに関して言えば今のイチ押しはもちろんe-POWERだが、使い方や4WDを求める地域の方々はガソリンエンジン仕様を選択するのもアリだろう。いずれにしてもほかとは違う2台があるのなら、まだまだノートは売れ行きを伸ばすに違いない。

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