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高い走破性や機能性の表現がより明確になったスズキ・ジムニーの新旧徹底比較

高い走破性や機能性の表現がより明確になったスズキ・ジムニーの新旧徹底比較

伝統を受け継ぎながら使い勝手などはさらに向上

 全面改良を受けたジムニーは本格クロカンとしての機能性をさらに追求しつつ、新世代モデルらしい進化を果たしている。先代型との比較によって新型の特徴をチェックしてみよう。

【エクステリア】堅牢なボディをスクエアフォルムで表現

ジムニー

 先代の丸みを帯びたフォルムから、スクエア基調にシフトしたエクステリア。新型では、本格オフローダーに求められる堅牢なボディが明確に表現されている。助手席側のサイドアンダーミラーがドアミラーに統合されたのも、先代からの大きな変更点だ。

ジムニーシエラ

 バンパー形状やオーバーフェンダーが特徴的なジムニーシエラ。前後のバンパーだけでなく、オーバーフェンダーやサイドアンダーガーニッシュもボディ同色から材料着色樹脂に変更。タフなシーンでの走行も想定し、細部にまで機能へのこだわりが表現されている。

【インテリア】水平基調で機能に徹した飾らない潔さを追求

 高い操作性を備えている点は先代から変わっていないが、新型は機能に徹したデザインを一層追求。車両姿勢を把握しやすいように、水平基調のラインが強調されている。メータークラスターのガーニッシュをへアライン仕上げとするなど、品質向上への注力も惜しみない。

  

【トランスファー】切り替え操作はボタンからレバーへ

 2H(2WD)、4H(4WD高速)、4L(4WD低速)の切り替えが可能なパートタイム4WDを搭載しているのは先代から受け継がれているが、その切り替え操作はセンターパネルのボタンから変更され、ダイレクトな操作感のあるレバー式となった。

【エンジン】新開発の1.5L直列4気筒をジムニーシエラに搭載

 ジムニーシエラには102ps/13.3kg-mを発揮する1.5L直4エンジンを搭載。従来型の1.3L(88ps/12.0kg-m)よりスペックアップを図るとともに、信頼性も高められている。一方、ジムニー用は専用チューニングを施したR06A型の直3ターボが搭載された。(写真はシエラのK15B型1.5L直4エンジン)

【パフォーマンス】新開発ラダーフレームでねじり剛性は1.5倍に

 伝統のラダーフレームは継承されたが、新型は新たにXメンバーやクロスメンバーを追加。ねじり剛性を先代の1.5倍に高めることにより、オンロードはもとより、オフロードでも高い操縦安定性や走破性を下支えしている。

【ラゲッジスペース】荷室の最大開口幅は1030mmを実現

 スクエアボディの採用は、ラゲッジの使い勝手の向上にも貢献している。荷室の開口幅は先代の965mmに対して新型は1015mmに広がり、開口上部では最大となる1030mmを確保。荷物の積み降ろしやすさが最大限に追求された。

【運転支援技術】スズキ セーフティ サポートを採用

 デュアルセンサーブレーキサポートをはじめとする先進予防安全機能で構成するスズキ セーフティ サポートを採用。軽量衝撃吸収ボディ「TECT」やエアバッグといった受動的安全性と合わせて、多角的に安全性が強化されている。

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