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燃料計が動いて見えるほど大ガス喰い……でも楽しすぎる走り屋泣かせの国産スポーツ車5選 (2/2ページ)

燃料計が動いて見えるほど大ガス喰い……でも楽しすぎる走り屋泣かせの国産スポーツ車5選

燃費よりも走りを重視した潔いモデルが登場

 クルマのエンジンというのは、早い話、吸入空気量が多ければ多いほどパワーが出る。大排気量車やターボ車がパワフルなのも、その理屈があるため。吸入空気量が多いということは、それに見合ったガソリンが必要になるので、ハイパワーと燃費は通常トレードオフの関係がある。

 猫も杓子も、エコ、エコと燃費を気にする今と違って、ひと昔前のハイパワー車が好きな走り屋たちは、「パワーがあれば燃費上等」、「ハイパワー車に乗っているヤツが、燃費を気にしていたら男が廃る」と豪語するツワモノたちがけっこういた(半分、やせ我慢も入っていたが)。

 そんな時代の、燃料計の動きが目視で確認できるほど(!?)、大ガス喰いの国産スポーツを何台か振り返ってみよう。

1)マツダRX-7(FD3S型)

 燃費が悪いスポーツカーとして真っ先に頭に浮かぶのは、RX-7(FD3S)。FD3Sの実燃費は4~6km/Lというレベルだ。

 燃費が悪いのは、ロータリーエンジンの宿命といっていい。というのも、混合気に着火をすると、火炎は着火点を中心に球状に広がろうとする。したがって、燃焼室は球体に近ければ近いほど燃焼効率がいい(レシプロエンジンのペントルーフ型)。

 しかし、ロータリーエンジンの燃焼室は、平べったく縦長で、燃焼室の隅の方まで火が行きわたりにくい。そこで点火プラグを2本にしてなるべく燃焼を良くしようとしているが、混合気を完全に燃やすのは難しい……。そのため、どうしても燃費は犠牲になっている。

 マツダにもう一台、恐怖のリッター3㎞/L台(実燃費)のユーノス・コスモ(3ローター+ターボの20Bエンジン)もあるが、あれはスポーツカーとは言い難いので、ランク外扱いに。余談だが、NA(自然吸気)のロータリーを積んだRX-8も実燃費は7㎞/L前後だった。

2)スバル・インプレッサWRX STI、WRX STI

 2リッターターボのハイパワー4WDで一時代を築いたインプレッサWRX STI、WRX STIも燃費をウィークポイントとするクルマ。

 インプレッサWRX STI、WRX STIの心臓部、EJ20型エンジンはボア(内径)92.0mm、ストローク(行程)75.0mm、ボアストローク比0.81の、典型的なショートストローク型=高回転型エンジンなので、基本的には回してナンボ。つまり燃費は期待できないというわけで、実燃費は8㎞/Lぐらい。

3)日産スカイラインGT-R(R32型・R33型・R34型)

 第二世代GT-Rの象徴ともいえる、RB26DETTエンジン。このエンジンで考えられていたのは、パワーと耐久性で、燃費は二の次、三の次。

 ボア(内径)86.0mm、ストローク(行程)73.7mm、ボアストローク比0.86のショートストロークの高回転型エンジン。レッドゾーンは8000rpmで、全開まで回すと、1本444㏄/minのインジェクター×6本が、勢いよくガソリンを噴射するので、燃費なんていいわけがない。街中の実燃費は、じつに5~6㎞/Lといったところ。

 ターボ車の場合、ノッキングを防ぐために、わざと混合気が濃くなるように多目のガソリンを噴射して、ガソリンが気化する際の潜熱(気化潜熱)で燃焼室を冷やす、いわゆる“ガソリン冷却”も利用していたので、高負荷・高回転になればなるほど、燃費が悪化するのは避けられなかった。

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