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【試乗】伝統の「8」が復活! 最上級モデルにふさわしい8シリーズクーペの圧倒的な存在感 (2/2ページ)

【試乗】伝統の「8」が復活! 最上級モデルにふさわしい8シリーズクーペの圧倒的な存在感

最上級モデルにふさわしい上質なエクステリアデザイン

 BMWのフラッグシップモデルとなりえる最上級クーペとして8シリーズが復活を果たした。以前の初代850iは1990年に登場し、1999年まで生産されていたE31型があった。当時は「世界一美しいクーペ」と形容され、2ドアの流麗なスタイリングのボディに最上級グレードでは5リッターV型12気筒の最強パワーユニットを搭載していた。走りの良さが特徴といえるBMWさにあって当時の850iはスタイリングの良さに特化され評されていたように思う。

 そして、新しく生まれ変わった新型M850iも流麗なスタイリングイメージを引き継ぎ、他に類を見ない個性的なクーペとして登場している。型式名はG15型とされ、全長4855mm、全幅1900mmで全高1345mmというワイド&ローのプロポーションが与えられた。ホイールベースは2820mm。2+2の贅沢な4人乗り2ドアクーペをパッケージングしている。

 現車を眺めてみると、とにかくスタイリングがいい。ゴテゴテとした造形で逞しさをアピールすることが多いカテゴリーにあって、シルクのようにしなやかでハイセンスなボディラインが美しく品格の高さを漂わせている。

 ドアを開けコクピットに収まると、ドライバーオリエンテッドながら操作性、視認性そして高級感溢れるインストルメントパネルと本革の高級なドライビングシートに迎え入れられる。スイッチやステアリング、煌びやかなシフトレバーなどパーツのひとつひとつが丁寧かつハイセンスに造り込まれていて、しばらく見入ってしまった。

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