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LPスタンドの閉鎖に中韓メーカーの参入? JPNタクシーがもたらす思わぬ余波  (2/3ページ)

LPスタンドの閉鎖に中韓メーカーの参入? JPNタクシーがもたらす思わぬ余波 

燃費の良さが思わぬ事態を引き起こしている

 2017年10月23日に、クラウンコンフォートおよびクラウンセダンの後継として、JPNタクシーが正式発売された。独特のスタイルを持ち、タクシーとして使用されることを念頭にLPガスエンジンのハイブリッドシステムを搭載している。ちなみにJPNタクシーは一般のひとでも購入可能となっており、けっしてタクシー専用車ではないのである。

 そもそも平成27年にタクシー車両の基準緩和が行われ、今では好きなクルマをタクシーとして営業運行することができる。その証拠ではないが、街を見まわしてもノートのようなコンパクトハッチバック車もタクシー車両として活躍している。ただ日産のNV200タクシーは、一見するとライトバンとなるNV200バネットと変わらないように見えるが、足まわりなどかなりの部分で専用設計となっているとのことである。

 JPNタクシーが正式デビューして1年以上となっているが、事情通によるとちょっとした“異変”が起きているとのこと。「東京都内にはかなりのタクシーが走っており、その大半の燃料はLPガス。23区内だけでも数多くのLPガススタンドがあるのですが、ここ最近閉店が相次いでいるのです。原因はJPNタクシーがLPガスハイブリッドユニットを搭載し燃費性能が格段によくなったので、個々のタクシーのガス充填頻度が減ってきているのが影響しているようなのです」とのこと。

 クラウンコンフォート系や、Y31日産セドリックタクシーのころの燃費はだいたい、6〜7㎞/Lとされていたが、JPNタクシーは、カタログ数値上のJC08モード燃費は19.4㎞/Lとなっており、実際でも15〜16㎞/Lになるとのことなので、コンフォート&Y31時代比で燃費性能は倍近くアップしている。

 まだまだ都内でもコンフォート系やY31のタクシーが残っているなかでLPガススタンドの閉鎖が相次いでいるので、今後JPNタクシーへの代替えがさらに進めばLPガススタンド閉鎖もさらに進みそうである。

 一方で山間部や地方部ではLPガス燃料車よりも、プリウス(2代目や3代目)や、先代クラウンロイヤルサルーンのハイブリッドなど、ガソリンハイブリッド車が目立ってきている。JPNタクシーはコンフォート比で100万円ほど価格アップ。コンフォート時代から零細タクシー事業者の多くは新車への代替えができず中古車で入れ換えを行ってきたので、JPNタクシーへの代替えは厳しい。LPガススタンドが最寄りになかったり、走行距離が都市部ほど伸びにくいということもあり、ガソリンハイブリッド車の中古車が目立って使われるようになってきたのではないかと事情通は語ってくれた。

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