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色もグレードも一緒の同一車種! それでも店舗によって買い取りや下取り査定額に差が出るワケ (1/2ページ)

色もグレードも一緒の同一車種! それでも店舗によって買い取りや下取り査定額に差が出るワケ

自社流通や直接海外へ輸出できる場合は査定額が上がりやすい

 同一車種で、グレードやボディカラーなどの条件も等しいのに、売却する業者によって金額が変わることがある。また売却する時期、売却する地域によっても、金額が変わることも多い。

 そこで業者によって違いが生じる理由を買取店に尋ねると、「買い取ったあとの流通の仕方によって買取額が違ってくる。買い取ったあとに、そのまま自社の中古車販売店に並べて短期間で売れれば、コストを安く抑えられるから高額で買い取れる。しかし買い取ったあとにオークションに出品するシステムだと、そのコストを差し引かねばならない。在庫の期間が長い場合もコストを高める。また買い取る業者と車両の相性もある。たとえば国産の新車を売る販売会社の場合、輸入車の下取りには不慣れだ。そうなると好条件で買い取るのが難しくなる場合もある」という。

 車種によっては海外市場で人気が高く、活発に輸出される中古車もある。このような車種はオークションでも高値で取り引きされるが、海外の販路を持っている業者なら、さらに有利な条件で買い取れる。

 前述の買取店によると「トヨタ・ランドクルーザープラドなどは、海外の需要が高まっている時期なら、3年落ちの車両を新車価格の70〜75%で買い取れる(通常は40〜50%)。プラドなどは海外で人気が高いのに、新車の販売台数はあまり多くない。そのために国内の中古車価格と、買取価格が高騰しやすい。トヨタのディーラーでも高く買い取るが、輸出に慣れた買取業者のほうが良い条件を提示しやすい」という。

 ランドクルーザー、三菱パジェロ、スズキ・エスクードのようなSUVは、大幅な違いではないが、季節による価格変動もある。スキーやスノボに出かける前に購入するユーザーが少なくないからだ。

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