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お金があっても高級装備のほうがいいとは限らない? 選べるクルマの装備6つのメリット・デメリット (2/2ページ)

お金があっても高級装備のほうがいいとは限らない? 選べるクルマの装備6つのメリット・デメリット

使いやすさは人それぞれだからこそ選べるようになっている

1)プッシュスタートとカギひねり

 クルマを始動させる方法は、今ではボタンを押すだけのプッシュスタートが一般的になっている。それは軽自動車にまで拡大しているのだ。リモコンキーとセットとなるプッシュスタート方式は、キーをひねる作業が不要だから、ワンタッチで始動できる便利さが魅力。夜、キーを差し込む穴を探す手間もない。急いでいるときにも、プッシュスタートは有効なのだ。

 一方、まだキーをシリンダーに差し込んで回し、始動させる“前時代的”なクルマは、同一車種の中にグレードによって存在する。同じグレードで選べるわけではなく、主に、廉価グレードにキーをひねる儀式が残されているというわけだ。

 自身のクルマも、キーをシリンダーに差し込み、回すタイプ。しかし、その数カ月後にプッシュスタートに仕様変更されたのだから、当時は「がっかり」。なんで教えてくれなかったんだ! と思ったものだ。

 が、キーを回す“前時代的”かつ面倒な仕様にも、少なからずメリットがある。まずは、今話題になっている、リレーアタック被害と無縁ということ。電子キーとスターターが通信されているから、リレーアタックされるわけで、キーを回すタイプはその点安心なのである。

 また、プッシュスタートだと、電子キーをポケットやバッグの中に入れたままでも、ドアのロック、アンロック、始動ができるのだが、その電子キーがどこにあるのかわからなくなることがある。が、キーを回すタイプなら、リモコンキーでもドアのロック、アンロックにキーのボタン操作が必要になり、始動するには必ずキーをシリンダーに差し込む必要があるため、キーが見当たらない……とアセることはまずなくなるのだ。

2)足踏みパーキングブレーキと電子パーキングブレーキ

 パーキングブレーキは、かつてのサイドレバー式や足踏み式から、自動、またはボタン操作でOKの電子パーキングブレーキに代わりつつある。足踏み式はセンターコンソール部分を有効に使え、ミニバンなどで1〜2列目席スルーが可能になるなどのメリットがあるものの、けっこうな力で踏まなければならず、靴をひっかけたりするデメリットもあったりする。

 サイドブレーキを使った走行をするような人はともかく、電子パーキングブレーキはセンターコンソールまわりと運転席足もとがすっきりするし、停止時などに自動で作動するホールド機能があったりするから、いいことだらけ。ただ、デメリットとして、引く、踏む、という作業がないため、パーキングブレーキをかけた実感が薄いことと、その作動方法が統一されていないこと。上級車の多くは、エンジンを切ると自動でパーキングブレーキがかかり、Dレンジに入れて発進すれば自動解除となる。これが電子パーキングブレーキならではの便利さだ。

 が、なかにはパーキングブレーキをかけるのも、解除するのもスイッチ操作による手動というタイプも少なくない。かけ忘れや、発進しようとして電子パーキングブレーキがかかったまま……という場面もありがちなのである。同時に、オデッセイHVのように、スイッチの操作方向が逆のクルマもあるのでやっかい。一般的には、引き上げるとかかり、押すと解除されるのだが(サイドレバー式と同方向)、オデッセイHVは押すとかかり、引き上げると解除。オデッセイのガソリン車は足踏み式ブレーキなので、その動作方向に合わせているのだろうか? もちろん、理想は全自動である。

3)普通のナビとコネクトナビ

 トヨタや日産のナビゲーションの場合、トヨタならT-コネクトナビ、日産なら日産コネクトナビが選択できる。ただのナビゲーションとどこが違うのかと言えば、マイクとスピーカー、通信機機器を介した肉声のオペレーターサービスが利用できるようになるのだ。スマホとの接続が必要だが、専用車載通信機(ドコモやau、ソフトバンクのSIM)搭載のクルマなら、スマホとの接続なしで利用OK。

 トヨタのT-コネナビは3年間通信量無料、日産の日産コネクトナビはなんと1年間通信料が無料である。トヨタや日産の場合、緊急時(オペレーターはGPSで自車位置を把握)はもちろん、目的地設定の遠隔操作、近所の修理工場、医療施設やお薦めのレストランの紹介(遠隔目的地設定)といったサービスもあるから超便利。

 これからは、安心・快適に移動できる、つながるナビゲーションを選択するのが“時代”の流れである。

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