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加速度的に進むクルマの電動化でインフラ整備が難しい発展途上国はどうなるのか (2/2ページ)

加速度的に進むクルマの電動化でインフラ整備が難しい発展途上国はどうなるのか

EVには価格の高さやインフラ、航続距離の問題などがある

 2010年代に入り、大手自動車メーカーとして初めて三菱がi-MiEV、そして日産がリーフを量産化した。それに伴い充電インフラも徐々に増えていき、日本ではEVを”珍しい乗り物”と見る人はかなり少なくなったと言える。高級車では、テスラモデルSとモデルX、さらにモデル3も登場して、セレブの間ではテスラはメルセデスやBMWと同格といったブランドイメージを持つようになった。

 とはいえ、EVが”普通のクルマ”として一気に普及するステージとは思えない。2020年時点ではEVや燃料電池車は、”規制ありき”の普及に過ぎない。事実上のEV販売台数規制がある、中国とアメリカの一部の州、また欧州での厳しいCO2規制への対応だ。

 こうした規制がない日本などで、EVが普及しない理由として、3つの理由がある。▽新車価格が高いこと、▽充電インフラが少ないこと・充電時間が長いこと、▽航続距離が短いこと、という3点だ。

 このうち、航続距離と車両価格については、電池容量が増える(=価格が上がる)と航続距離が延びる、という関係があり、根本的な解決が難しい。

 充電インフラについては、自宅や会社での交流による普通充電があるが、充電時間が長い。急速充電の効率化が進んでいるが、たとえ急速といっても20~30分間かかるため、ガソリン給油と比べるとかなり長い、というこちらも根本的な問題がある。

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