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タクシーは自動化されているのになぜ? 乗用車に電動のヒンジドアが存在しない理由 (1/2ページ)

タクシーは自動化されているのになぜ? 乗用車に電動のヒンジドアが存在しない理由

構造上安全面でスライドドアのほうが有利

 不思議に思うのが、ヒンジドア、つまり横に開くドアにはなぜ電動がないのかということ。スライドドアはいまや軽自動車でも電動だ。さらにクルマはドア以外でも快適装備のアイディア出しにしのぎを削り、過剰ともいえるおもてなしに邁進しているのに、ヒンジドアだけは電動化されない。もちろん仕組みや制御的にはできるのだろうが、なぜないのか?

 じつはサプライヤーレベルではかなり完成されていて、もしかしたら国産車でも2020年中に採用されるかもしれない状況まできているようだが、それでも確実ではなく、やはりハードルは大きいようだ。

 まず問題なのが、安全性。スライドドアで電動化が進んでいるのは安全だから。厳密に言えば、路肩でキワキワに止めて開けるとスライドドアを開けたときにガードレールにガリガリと当たることはあるが、基本的には安全だ。開けたところで、自転車やバイクをひっかける可能性はかなり低い。逆にヒンジドアだと横に開いてしまうので危険。

 構造的な難点としてはスペースが限られてしまうこと。スライドドアはもともとレールの部分が大きいのでモーターなどを組み込みやすいが、ヒンジドアはピラーに付けられているのでスペースが少ない。ドア側に入れるとしても空間的に厳しい。

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