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「別れの原因」or「愛が深まる」結果になる罪作りな紙の地図! いまじゃ想像つかないカーナビなき日の懐かしエピソード (1/2ページ)

「別れの原因」or「愛が深まる」結果になる罪作りな紙の地図! いまじゃ想像つかないカーナビなき日の懐かしエピソード

ドライブデート直前は紙の地図で予習!

 今では、クルマで初めていく目的地は、カーナビゲーションやスマホのナビゲーションアプリで検索し、設定しておくのが当たり前になっている。日産コネクトサービスやトヨタT-コネクトなどを利用していれば、それこそ走行中でもオペレーターに接続し、遠隔でナビゲーションの目的地設定を行ってくれる。また、ホンダの純正ナビゲーションは独自の、純正ナビゲーション装着車による実走行データをもとに精度の高いルート案内を行なうインターナビを採用。迷わず、渋滞を避け、目的地にたどり着ける、素晴らしく便利な時代だ。

 個人的にも、見知らぬ場所に出掛ける際は、迷わないようにナビゲーションに目的地を設定するのは当たり前。もはや、ナビゲーションなしではドライブが不安になるほどだ。

 ちなみに、世界初の量産車用カーナビゲーションは、1981年にホンダ・アコード/ビガーに初搭載された「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケーター」というものだったのをご存じだろうか。まだGPSによる位置情報が入手できない時代に、ホンダは自動車量産用として開発したジャイロセンサーと距離センサーによりクルマの移動する“方向”と“距離”を検出することで、道路上の自車位置を電子データとして置き換えることに成功。その自車位置データをディスプレイ画面上に重ねた地図に表示する……というシステムだった。

 以来、カーナビゲーションは日進月歩の進化を遂げてきたのだが、もちろん、1980年以前のクルマにナビゲーションがない時代は、クルマで初めて訪れる場所へのルート案内は、マップルなど、紙の地図、地図帳しかなかった。

 当時を思い出してみると(1970-80年代)、初ドライブデートのようなシチュエーションでは、まさか、初めて愛車でドライブする相手に、地図を持たせることなど野暮すぎた。道を知らないドライブ素人だと思われたくないからだ。

 そこで、ボクの場合、今でも大好きな予習に全力を傾けた(マイナンバーカードによる面倒すぎる特別給付金に関しても、入念な予習の繰り返しで開始日の午前11時45分にはサクサク手続き完了!!)。もちろん、地図を広げ、家から彼女の家まではともかく、当時よく訪れた山中湖や葉山、箱根などへのルートを地図上にマーキング。とくに交差点には神経をとがらせ、その全体ルートを詳細に紙に書き写し、コマ図のようなものを作成していたのである。出発前夜は、受験勉強のごとく、それを眺めては暗記。国道135号線○×交差点を右折、○×交差点を左折とか……。そのコマ図をシート横に隠し、彼女に分からないようにチラチラとルートを確認していたりしたのだった(汗)。

 それでも、なにしろカーナビゲーションやスマホという神器がなかったわけで、道に迷うことなど日常茶飯事。しかし、まだクルマも少なく、渋滞もほとんどなかったから、路肩にクルマを止めて、最終兵器としての地図を出し、恥を承知で確認していたりした。

 そんな珍道中も、意外な発見があった。

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