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本気なのはトヨタ&レクサスだけ! セダンを「軽視」する日本メーカーが本来「やるべきこと」とは (2/2ページ)

本気なのはトヨタ&レクサスだけ! セダンを「軽視」する日本メーカーが本来「やるべきこと」とは

国産ブランドでセダンに力を入れているのはレクサスとトヨタのみ

 メルセデスベンツ/BMW/アウディという欧州プレミアムブランドは、セダンを豊富に用意する。メルセデスベンツでは大半のプラットフォームにセダンが設定され、天井の低い4ドアクーペも含めると8車種を輸入している。

 その点で日本車にはセダンが少ない。三菱/スズキ/ダイハツは、OEM車のダイハツアルティスを除くと、今はセダンを扱っていない。

 日本車でセダンがもっとも充実しているのは、トヨタが展開する高級ブランドのレクサスだ。国内で売られるレクサスは11車種だが、この内の4車種をセダンが占める。SUVの4車種と並んで多い。

 それなのにGSの廃止が決まったのは残念だ。確かにGSは、後輪駆動シリーズとしてLSとISの間に挟まれ、存在感を発揮しにくかった。今では前輪駆動のセダンでほぼ同サイズのESも加わり、GSの売れ行きは一層落ち込んだ。

 その結果GSの廃止が決まったが、現行LSは全長が5235mm、全幅は1900mmと大型化された。販売店からは「このサイズではお客様の駐車場に収まらず、先代LSから現行型への乗り替えも提案できない」という不満が聞かれる。そこでボディが少しコンパクトで車内の広いESを推奨しているが、前輪駆動で(駆動方式にこだわるのもプレミアムブランドだ)、内外装や運転感覚も落ち着いた印象が強い。今こそGSを豪華でスポーティな新世代セダンにフルモデルチェンジさせ、日本市場から離れたLSの後継に位置付けるべきだ。

 セダンが充実している2位は、トヨタブランドになる。プリウスをセダンに含める考え方もあるが、正確には独立したトランクスペースを備えない5ドアハッチバックだ。それでもトヨタはセダンを7車種用意するが、プレミオとアリオンは発売から13年を経過して、カローラアクシオも先代型の継続生産車だ。設計が比較的新しいセダンは、カローラ、クラウン、カムリ、センチュリーの4車種に限られる。

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