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「遅く走る」=「安全」じゃない! レーシングドライバーがサーキットより一般道走行を難しいと語るワケ (1/2ページ)

「遅く走る」=「安全」じゃない! レーシングドライバーがサーキットより一般道走行を難しいと語るワケ

速度が低すぎれば慣れで緊張感が薄れてしまう可能性もある

「スピードの出し過ぎに注意しましょう!」とは昔からよく耳にする交通標語だ。この場合のスピードとは「制限速度」を意味していて、速度超過で走れば違反で検挙される対象になりますよ、という注意喚起の意味もある。

 この標語が広まってから、とにかく速度が速いのは悪で、ゆっくり走ってさえいれば安全というようなイメージが一般的に確立されていった。その結果、制限速度以内で走っていれば「自分は安全運転をしていて、後方から迫り来る速度超過のクルマに道を譲る必要はない」と大上段に構えるドライバーが多くなってしまったともいえるだろう。

 ここで知ってもらいたいのは「制限速度内でゆっくり走っていれさえすれば絶対的に安全」と思い込んでしまっている危険な実情についてだ。

 制限速度を守るのはもちろん重要だ。その制限速度は国のしかるべき機関が基本的な取り決め事項にしたがって指針を決定し、各地域ごとに適切な速度設定がされている。基本的には一般道での最高速度は60km/hであり、高速道路は新東名の一部区間が120km/hとなっていて、それ以外は100km/hとされる。

 市街地域では車線数や中央分離帯の有無、歩行者との間隔や交通量などが加味され30km/hや40km/hと細かく設定されている。

 多くの人は30〜40km/hなら十分低速で、絶対的に安全と思っているかもしれない。速度が低いから安心と思い込んでいると、緊張感が薄れ運転に対する注意力が散漫になり、咄嗟の判断や対応に誤りが生じるやすくなる。

 アクセルとブレーキの踏み間違い事故の多くが、駐車場の出し入れなど極低速状態で起こっている。こんな場所なら安心、速度出てないから大丈夫といった油断がペダル踏み間違いを引き起こすこともあるはずだ。

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