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「使える」ハズが「使わない」! 「不必要」なハズが「必須」! 勘違いの多いクルマの装備5つ (1/2ページ)

「使える」ハズが「使わない」! 「不必要」なハズが「必須」! 勘違いの多いクルマの装備5つ

使用を諦めていた装備が発想を変えれば使えるようになる!

 クルマの機能、装備、使い勝手のなかには、勘違いしやすいものがあったりする。それは私に不要の機能……と思っていても、じつは、安心便利に使える機能だったり、便利だと思っていても、使い方によってはそうでもなかったり、これは私のクルマの収納には入らない……と諦めていたアイテムでも、発想を変えればピタリと収納できてしまうケースもあるから、思い込み、早合点は禁物だ。

1)パドルシフト

 パドルシフトとは、ハンドルの奥左右に付いているスイッチ。+と-があり、シフトアップ、シフトダウンが可能になる。以前はスポーティなクルマを積極的に走らせるための機能だったのだが、いまでは軽自動車(ほぼターボ)にさえ付いている。

 じつはそのパドルシフト、山道の上りなどでシフトダウンして加速力を高めるといった機能だけでなく、多くのユーザーにとって便利に使える機能なのである。たとえば、スピードコントロール。スイスイと走っていて、しかし前のクルマとの距離が詰まってきたときなど、パドルシフトでシフトダウンすることでエンジンブレーキがかかり、スピードをスムースにコントロールできるのである。また、下手にブレーキを踏むよりスムースに減速、スピードコントロールできるため、車酔いしやすい同乗者が乗っているときにも有効だ。

 さらに、パドルシフトを積極的に使うことで、ブレーキを踏まずに減速できるため、ブレーキパッドの減りを減少させられる経済的メリットもあったりする。実際、個人的にはパドルシフトのないクルマは、次期愛車の候補車から外れる。

2)ACC(アダプティブクルーズコントロール)

 ACCは自動運転を見据えた先進運転支援機能のひとつで、ただのクルコンとは違い、ペダル操作なしで、前車との距離を一定に保った走行が可能となり、さらに電子パーキングブレーキとの併用で、渋滞時、クルマが完全停止したあともブレーキを保持し、前車が動き出せば、ふたたび追従走行を行えるもの。高速走行の機会が多いドライバーにとっては、ペダル操作の必要がなくなり、長距離運転の疲労度を劇的に軽減してくれる、今では軽自動車にまで採用が拡大している、あれば絶対に便利で安全な機能と言っていい。

 が、実際に渋滞追従機能付きのACCを長年使っている経験からすると、ACCは追従走行だけじゃない機能を持ち合わせていることが分かった。つまり、前車との距離を一定に保てるため、うっかり前車に接近しそうになっても、自車は自動で車間を保つため減速。”プレ自動ブレーキ”の役割をも果たしてくれるというわけだ。今はあおり運転に罰則がある時代だが、うっかり、無意識のうちに前車に接近し、あおり運転と勘違いされることも(加害者になることも)、ACCは防いでくれるのである。

 また、ACCを使うことで、高速走行燃費がよくなることもありうる。わが家のACC付きのクルマの場合、東名高速の東京~御殿場間を実験的にACCなしで走ると約15km/L、それがACCをONにしたまま走行すると18km/L以上になったデータがある。アクセルをラフに踏むクセのあるドライバーなら、より効果は絶大だろう。ACCの電子制御は、ドライバーのアクセル操作より、ずっとち密に、効率よくアクセルコントロール(出力/加速/減速)を行ってくれるからである。

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