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10月は「子供が被害者」の交通事故が増加! 守るために親が伝えるべき5つのこととは (2/2ページ)

10月は「子供が被害者」の交通事故が増加! 守るために親が伝えるべき5つのこととは

一気に日没が早まる10月は事故が増える!

 秋分の日を過ぎて、真夏に比べるとずいぶんと夕暮れが早まってきました。昼と夜の境目ともいえる、薄暗い時間帯。じつはそんな時間帯から夜にかけて増えるのが、交通事故なんです。しかも、死亡事故が多く発生するというのが怖いですよね。

 警察庁の発表によれば、平成27年から令和元年の5年間の死亡事故発生状況を分析した結果、日没時刻と重なる17時台〜19時台に多く発生。自動車と歩行者の衝突事故がもっとも多く、歩行者の横断中の事故が約9割を占めているといいます。

 そして、子どもが死傷者となる交通事故は、小学校1年生、2年生がもっとも多く、発生時期としては新学期の4月から5月、次いで多いのが、日没が早くなり始める10月。これからまさに、注意が必要な時期だということです。

 そこで今回は、カーライフジャーナリストとしてのさまざまな取材を通じて会得した、「子どもを交通事故に遭わせないために、親としてしていること」をご紹介したいと思います。

1)交通ルール遵守以外に何度も安全を確認することを徹底する

 まずはじめに大事なのは、子どもに交通ルールを教えるのは大前提ですが、交通ルールを守っていたからといって、事故に遭わないとは限らないということ。相手が交通ルールを破ったり、見落としたりすれば、歩行者は大きな被害を受けてしまいます。「どうすれば、そうした相手から身を守れるのか」。それを繰り返し教えて、実践させることが重要なのです。

 信号が青になったからといって、すぐに渡らない。赤信号で突っ込んでくるクルマなどがいないこと、曲がってくるクルマなどが自分を認識して止まってくれたことを、自分の目でちゃんと確かめてから渡るのが正解です。

2)子どもの存在がわかるような服装やアイテムを選ぶ

 次に、自分の目で確認するだけでなく、相手からもしっかり子どもの存在に気づいてもらえるように、明るい色の洋服を着せるようにしています。とくに寒くなってくると、コートなどのアウターが黒や茶色、グレーといった暗い色になりがち。我が家は汚れなんて気にせず、白、薄いベージュ、黄色、鮮やかなピンクや赤を着せています。雨の日の傘やレインコート、長靴も、明るいカラフルな色のものを選んであげたいものですね。

 というのは、JAF(日本自動車連盟)が行った、服の色によってドライバーからの見え方がどう変わるかという実験では、夜間に白い服を着た人が約45m先から確認できたのに対し、黒い服は約20mと、半分以下の距離に近づくまで見えにくいことがわかりました。速度が60km/hのクルマでも1秒間に17mも進んでしまうことを考えると、ドライバーが歩行者に気づくのが1秒遅れただけで、白い服より黒い服のほうが事故につながる危険性が高まってしまうということになります。

 でも制服などで黒や紺しか着せられない、という場合も、反射板(リフレクター)をつければ大丈夫。そうすれば、黒い服でも約100m先から見えることが確認されています。子どもは身長が低く、ただでさえドライバーからは死角に入ってしまいがち。できれば帽子やバックパック、傘など、高い位置に反射板をつけて、少しでもドライバーの目線に入るようにしてあげましょう。

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