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買ったのに乗れない! いま話題の新型車の「納期遅延」が常態化しているワケ (1/2ページ)

買ったのに乗れない! いま話題の新型車の「納期遅延」が常態化しているワケ

正式発表前のプレ受注が納期遅延の要因に!?

 最近発売される新型車では、ほぼ常態化しているのが“納期遅延”。「目標販売台数の約4倍」などというニュースを目にしたひとも多いはず。たとえば、トヨタ・ライズでは2019年11月5日の発売から1カ月時点での累計受注台数が約3.2万台となり、目標月販台数の約8倍となったとのリリースをトヨタが発信している。ライズの場合は、その後もオーダーが大量に入り続け、納期遅延傾向が続いていたが、本稿執筆時点でWEBサイトの出荷目処をみると“1カ月程度”となっていた。

 このようなリリースだと、発売から1カ月で目標の8倍という受注を獲得したような印象となるが、実際は数カ月前から得意客をメインに“予約発注の予約”みたいな、“プレ受注活動”が行われており、“発売数カ月前からの累計受注台数”というのが実際のところになる。

 まず納期遅延が常態化するのは、正式発売以前から積極的な受注活動を行っており、それに伴い正式発売前から大量のバックオーダーを抱え、さらに正式発売後にオーダーが集中してしまうことがある。それでは、なぜ多くのモデルで正式発売前から積極的なオーダーを取っているのかと言うと、新型車のなかで、実際にどのグレードに人気が集まるか、ボディカラーや、選択されるメーカーオプションなど、予約段階での人気の高い仕様を把握するため。それに基づいて、生産計画では生産する仕様の絞り込みを行い、より効率的な生産活動をメーカーは行おうとする。

 ただ、ときどき正式発売後に人気の高まる仕様が変わることがある。しかし、メーカーとしてはすでに受注前の人気の高い仕様メインで生産計画を立てているので、“生産のミスマッチ”が発生し、納期遅延をさらに助長することもある。しかし、いまどきは、生産計画の変更をせずにそのまま突っ走ることが多く、さらに納期遅延が深刻となるケースがある。

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