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自社開発をやめても販売は続ける! マツダやスバルがOEM軽自動車を扱う「止むに止まれぬ」事情 (2/2ページ)

自社開発をやめても販売は続ける! マツダやスバルがOEM軽自動車を扱う「止むに止まれぬ」事情

軽自動車は薄利多売でありながら売れ筋のカテゴリーだ

 軽自動車はOEM(相手先ブランド供給)が活発で、もっとも顕著なのは軽商用車だ。スズキが製造するエブリイは、日産NV100クリッパー、マツダ・スクラムバン、三菱ミニキャブバンとして供給される。スズキも含めると、乗用車メーカー8社のうち、4社が同じクルマを扱う。

 ダイハツが製造するハイゼットカーゴも、スバル・サンバーバン、トヨタ・ピクシスバンとして供給され、3社が販売している。残りの1社は、基本的にOEM関係を持たないホンダのN-VANだ。

 そしてOEM関係は軽乗用車でも活発に行われる。たとえばスズキ・スペーシアはマツダにフレアワゴンとして供給され、ダイハツ・ミライースも、トヨタにピクシスエポック、スバルにはプレオプラスとして供給されている。とくにマツダとスバルは、OEM車の取り扱いが多い。

 日産と三菱は、軽商用車はスズキから供給を受けるが、軽乗用車は両社が合弁で立ち上げたNMKVが開発を行う。生産は三菱が受け持つ。

 OEM車を扱う根本的な理由は、軽自動車が薄利多売の商品であるからだ。近年の軽自動車は、衝突安全ボディ、エアバッグ、横滑り防止装置などの安全装備、各種の低燃費技術を採用してコストが高まった。値上げも行ったが、コストアップを埋められるほどではない。軽自動車は売れ筋のカテゴリーだから競争も激しく、価格を高めれば販売台数が下がる宿命もある。値上げしにくい商品だ。

 そこでマツダ、三菱、スバルの3社は、かつて軽自動車を自社で開発/製造していたが、今は終了して小型/普通車に専念している。

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