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すでに存在する「空飛ぶクルマ」! 夢の乗りもののようだが「実用化」に立ちはだかる「大きすぎる」ハードル (2/2ページ)

すでに存在する「空飛ぶクルマ」! 夢の乗りもののようだが「実用化」に立ちはだかる「大きすぎる」ハードル

ガソリンエンジンを搭載する固定翼の小型飛行機は存在した

「空飛ぶクルマ」という言葉から連想すると……。四輪車のドア部分からいきなり翼が広がり、車体後部のジェットエンジンが作動して、一気に飛び上がる。そんな、60年代から70年代ごろに観たロボット系のアニメや、特撮を駆使したテレビ番組で見た光景が実現するかのようなイメージを持つ人が多いかもしれない。

 実際、そうしたクルマっぽい恰好で、大きな水平翼を折りたたむ形とした「Terrafugia」という会社が製作した空飛ぶクルマは2012年の米ニューヨークモーターショーで一般公開されたこともあり、現地で実車(実機?)を使って詳しい技術説明を受けたことがある。

 それによると、基本的にはガソリンエンジンを搭載する固定翼の小型飛行機であり、それが地上では”クルマっぽく”使えるという商品だった。

 当時、この会社はアメリカでの大量生産を目指していたが、2017年に中国に吉利集団に買収されたあとは表舞台から姿を消してしまった……。

 このほか、「空飛ぶクルマ」と呼ばれるものが日本を含めて世界各地に存在するが、それらのほとんどは垂直離着陸型の飛行体だ。頭文字をとってVTOL(ブイトール)と呼ばれることが多い。

 要するに、回転翼が複数持ったヘリコプターのような乗り物であり、言うなれば、大型のドローンだ。

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