子どものころ夢見た空飛ぶクルマってこういうのじゃん! ドローンみたいなのじゃない「ホンモノ」が4500万円でまもなく登場する予定 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■「空飛ぶクルマ」と呼ばれているモノの多くはドローンのような姿でクルマではない

■「アレフ・エアロノーティクス」が開発した「モデルA」はクルマの形をしている

■ドローンのように飛行可能でありながらアメリカの低速EVジャンルに収まる

実用化目前の新しい「空飛ぶクルマ」

 大阪万博からこっち、どうにも「空飛ぶクルマ」の売り込みは信じがたいものがあります。なにしろ、「これぞ未来の移動手段です!」と紹介される機体の多くは、じつのところ「ちょっと大きめのドローン」か、あるいは「多発プロペラヘリコプター(eVTOL)」に過ぎないもの。これじゃない感どころか、飛ぶ飛ぶ詐欺にも等しいかと。しかしながら、アメリカのアレフ・エアロノーティクスが開発した「モデルA(Model A)」はギミック倒れのハリボテでもなければ、ただのヘリコプターでもありません。名実ともに、我々が少年時代に思い描いた「空飛ぶクルマ」そのものだったのです。

 まずもってモデルAは、その見た目からして完全にクルマ。全長5.2m、全幅約2mというサイズは、ちょっとした高級セダンやSUVと同等で、既存の駐車場や公道にも収まるはず。詐欺めいたeVTOLのように、バカでかい固定翼や剥き出しのローターがトゲトゲしく主張している不恰好さも皆無です。流線型のカーボンファイバー製ボディをまとっており、その姿はどこか未来的なスーパーカー、あるいはUFO的ともいえるでしょう。

 では、一体どこに飛行用のプロペラがあるのでしょうか? 驚くべきことに、ボディの上半分が「メッシュ状の網の目構造」になっており、ボディ内部に8基の電動プロペラが内蔵されているのです。これなら、歩行者をローターで危険に晒すこともなければ、駐車中にプロペラが邪魔になることもありません。

 そして、地上走行はクルマらしく4つのタイヤが担います。各輪にインホイールモーターが仕込まれており、アメリカの低速EVジャンルに収めるべく最高速52km/hという設定。それでも、航続距離は320kmを確保しているといいますから、実用性は十分以上といえるでしょう。

 ともあれ、モデルAの真骨頂はやっぱり飛行シーン。室内の飛行ボタンを一押しすると、ドローンでおなじみの垂直離着陸を開始してくれます。コクピットはアクションカメラなどに搭載されるジンバル機構で常に水平を保ってくれるといいますから、まさにクルマで空を飛んでいるフィーリングに違いありません。

 さらに、驚くべきは上空に達するとコクピットだけを水平に残したまま、クルマのボディ全体がゴロッと「90度横に傾いて」飛行機の主翼へと変身して、前進を開始するのです。つまり、それまでクルマの「左側面」だった部分が上の翼、「右側面」だった部分が下の翼の役割を果たし、車体そのものが巨大な「複葉機(2枚の翼を持つ飛行機)」の形になって空を飛ぶという変身メカ。飛行時の航続距離も約160〜177kmと発表され、渋滞する都市を文字通り「飛び越える」ことができちゃうわけですね。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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