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高速の「事故原因」の定番「速度超過」はじつはわずか! もっと注意すべき「違反」とは (2/2ページ)

高速の「事故原因」の定番「速度超過」はじつはわずか! もっと注意すべき「違反」とは

「速度超過によるハンドル操作の誤り」と報道されるが……

 テレビニュースにおける交通事故報道で、アナウンサーがひんぱんに口にする「警察によりますと、事故はワゴン車の運転手がスピードの出しすぎによりハンドル操作を誤ったことが原因とみて捜査を進めています」というフレーズ。

 あのフレーズを聞くたびに、筆者は強烈な違和感に襲われる。「今どき、ちょっとスピード出しすぎたぐらいで『思わずハンドル操作を誤ってしまうようなクルマ』なんてあるかよ? ほとんどねえだろ!」と。

 たとえば筆者が乗っている現行型のスバル レヴォーグSTIスポーツというクルマの場合、100km/h制限の高速道路を180km/hぐらいで狂ったように飛ばしたとしたら、さすがに「ハンドル操作の誤り」が原因で事故る可能性は高まるだろう(そんな速度、出しませんが)。

 だが、法規的には一発免停となる145km/hほどで走ったとしても(走りませんが)、さまざまなリスクが確実に増しこそすれ、「ハンドル操作を誤る」ことはほとんどないはずだ。それが、現代のクルマというものである。

 それゆえ、アナウンサーが例のフレーズを言うたびに「嘘くせえなぁ……」と思っていたのだが、やはりというかなんというか、少なくとも高速道路においては「スピードの出しすぎによるハンドル操作の誤り」云々は、事故発生原因としてかなり少ないようだ。

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