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今秋にロータリーが復活! ドイツ生まれ広島育ちのエンジンの歴史 (2/2ページ)

今秋にロータリーが復活! ドイツ生まれ広島育ちのエンジンの歴史

発明したのはドイツ人で世界初の搭載車もドイツ車

 マツダは、ロータリーエンジンを量産化し、世界的な販売に結び付けたことで、いまなおロータリーエンジンへの思いの強い自動車メーカーだ。また、マツダファンも、ロータリーエンジンに熱い視線を送る。

 ロータリーエンジンは、ドイツ人のフェリックス・ヴァンケルが開発し、正確にはヴァンケル型ロータリーエンジンという。

 特徴は、エンジンの寸法が小さく、連続的にガソリンを燃焼できるため、小さくても高い出力を出すことができる。回転が滑らかで振動が少なく、消音すればレシプロエンジンに比べ静粛性にも優れる。

 ヴァンケルは、1953年から研究に取り組み、およそ10年の歳月を経て1963年の国際自動車ショーにヴァンケルスパイダーを出展した。これが世界初のロータリーエンジン車だ。

 1967年には、Ro 80という前輪駆動の乗用車が登場し、1968年のカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。これらを実現したのは、ドイツのNSUという自動車メーカーだ。

 ホルヒ、アウディ、DKW、ヴァンダラーが合併し、アウトウニオンとなり(これがロゴの4シルバーリングスの由来)、のちにNSIも加わり、今日のアウディになる。そこでアウディは、ロータリーエンジンの祖は我々だというのである。

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