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「嬉しい悲鳴」は予測能力の甘さ! 「納期遅延車」多発でも自動車メーカーが「対策」が打てないワケ (1/2ページ)

「嬉しい悲鳴」は予測能力の甘さ! 「納期遅延車」多発でも自動車メーカーが「対策」が打てないワケ

この記事をまとめると

■いまさまざまなクルマで納期遅延が深刻

■需要に対しての見込みが甘く生産計画が少ない車種もある

■1度増産すると今度は減らせなくなるために生産調整が難しい


コロナ禍も影響して納期が長引いている

 最近はクルマの納期が長い。トヨタの販売店に現状を尋ねると以下のように返答された。「以前は特別な車種を除くと、契約から納車までの期間は1カ月半以内だった。それが今は、2021年10月初旬に契約を頂いて、納車されるのは2022年1月以降だ。コロナ禍の影響で東南アジアを中心に部品の供給が滞り、半導体に加えてワイヤーハーネスなども不足している。その結果、納期が大幅に遅れている」。

 今はコロナ禍からの復興もあり、さまざまな部品のニーズが高まって自動車産業も影響を受けた。2021年9月における国内の新車登録台数は、小型/普通車が前年の9月に比べて30%減り、軽自動車は36%のマイナスだった。

 納期の遅延にはコロナ禍の影響も大きいが、それだけではない。たとえばジムニーは、2018年7月の発売直後から納期が1年以上で、販売店では「2021年10月の時点でも、納期は縮まらず約1年を要する」という。

 ヴェゼルも同様で、販売店では「納期は長く、PLaYは1年以上を見て欲しい。ほかのグレードも4か月を要する」という。最長はランドクルーザーで「契約は可能だが、納期は完全に未定。短くても2年だ。生産の日程が分かった時点で、改めてお客様に正確な納期をお伝えする」とのことだ。

 ジムニー、ヴェゼル、ランドクルーザーの納期遅延にもコロナ禍は影響しているが、それだけではない。生産規模が根本的に追い付かないことが原因だ。

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