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日本人に「セダンは不人気」とは言い切れない! 着実に「売っている」メーカーとは (2/2ページ)

日本人に「セダンは不人気」とは言い切れない! 着実に「売っている」メーカーとは

この記事をまとめると

■セダンが売れていないと言われているが実際のところそうでもない

■輸入車メーカーのセダンはよく売れており、あまり不況ではないようだ

■じつはレクサスも着実にシェアを伸ばしている

セダンが不況……なのは日本だけ!?

 SUVがこれだけ国内に定着してしまうと、スポーツカーのような趣味性の高いクルマはともかく、いわゆる「セダン」が生き残る余地は残されていないような気がします。ところがどっこい、日本国内においてドイツ製セダンだけはしっかり売れているのです。国産セダンは壊滅的、アメリカ車やドイツ以外の欧州セダンだっているのかいないのかわからないような状況なのに、ドイツ製セダンだけは売れているのです。

 ぶっちゃけるまでもなく、売れているのはツートップ、すなわちメルセデス・ベンツとBMWで、読者諸兄のお察し通り。彼らとてSUVを売りまくっているのですが、だからといってセダンが沈み込んでいるというわけではなく、純粋に総販売台数が増えているウハウハな状況、というわけ。

 これ、さまざまな理由があげられると思いますが、端的には「生涯顧客率が圧倒的に高い」ことにほかなりません。生涯顧客とは、現在乗っているメーカーを次も購入するか、さらにその次も購入するかという質問に「イエス!」と声高にこたえるユーザーのこと。つまり、メルセデスに乗ったら死ぬまでメルセデス! ってお客さんですね。

 BMWなんかは「生涯顧客」を増やすための施策としてサービスフリーウェイや残価設定ローン(買い替える際、BMWにすれば下取りが有利、といった宣伝文句)をいち早く導入(始めた頃は、歓迎できない副産物として中古車がだぶついて、ブランド価値に影が差すこともありましたっけ)。

 こうした顧客の囲い込みこそ生涯顧客を生み出す方程式でしょう。

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