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気がつけば2400万円以上の出費! 魅せられたが最後「楽しくも恐ろしい」アルファロメオ沼にはまった男の実話 (2/2ページ)

気がつけば2400万円以上の出費! 魅せられたが最後「楽しくも恐ろしい」アルファロメオ沼にはまった男の実話

この記事をまとめると

■アルファロメオGT1600ジュニアに24年間乗り続けているオーナーのエピソード

■これまでに投じたメンテナンス代・修理費などは2000万円を軽く超えている

■人生の半分以上をともにする愛車にはかけた金額以上に価値のある思い出が詰まっていた

「水色号」に生まれ変わるきっかけは本棚の崩落

 その外装色から「水色号」と呼んでいる我がアルファロメオGT1600ジュニアは、すでに累計走行距離が30万9000km弱に達している。18万kmほど走った個体を1998年に買ったので、この24年間で12万kmちょっとしか走っていないが、自分にとっては思い出ばかりという、エピソード満載の年間5000km強であった。

 いわゆる段付きのアルファロメオ・ジュリアなどは型式が105になるが、筆者が愛用しているフラットノーズのGT1600ジュニアは、モデル末期の1974年式ということもあり、型式が115だ。生産されたタイミングがオーバーラップしているアルファロメオ・アルフェッタの型式は116である。そして、GT1600ジュニアは車名が「GT」なので、イタリア人の解釈ではジュリアとは別のクルマらしい。あくまでも「GT」ということなのだ。

 アルファロメオ専門店で購入した水色号は、当初、外装色が赤だった。筆者は天邪鬼なので、その専門店の車両保管スペース内で現車を見たときに「むむっ、離れ目のジュニアだ! これはレアだな……」と思い、本当はジュニアZが欲しいんだけどなぁ……と思いつつ、ハンコを捺してきた。

 ハンコを捺した直後から、いろんなことがあったが、もっとも失笑を買ったのはガレージ内の本棚が過積載によって崩落し、そのことをきっかけとして水色に全塗装したというエピソードだ。

 時系列を記すと、こういうことになる。錆びて穴だらけになった愛車のボディを見て、2007年に鈑金塗装することを決意。それまでの赤ではなく、「白で塗装してもらうのもいいかな?」と思って実行してみたものの、ガレージ内の本棚崩落によってわずか半年で再び鈑金塗装することになったのだ。ボディ片側のフル鈑金というムダなコスト(自腹で100万円弱)をかけての水色への色がえとなった。

 ボディが水色になった後、「シートは紺色にしよう!」と思ってオーダーしたが、魔が差して表側は「ボディ同色の水色でもいいかな?」と思ってツートンで発注してみたら、とんでもなく明るい内装になって帰ってきた。

「自然界にこの水色は存在しないでしょ?」といった感じの鮮やか過ぎるカラーだったので、染めQを買ってきて、自分で塗装することにした。

 走行距離が多いので、内外装のみならず機関系や足まわりも随時刷新しているが、いま使っているエンジンは3基目だ。購入時のエンジンを1基目としてカウントし、その後、パワーダウンしたなと思ったタイミングで2回ほどエンジンを作り直してもらったということだ。

 足まわりは10年に一度ぐらいのスパンでリフレッシュしてもらっているが、「北海道クラシックカーラリー2017」に出場するとき、購入から19年が経過したというタイミングだったので思い切ってフルコースで刷新。フロントのブレーキローターも交換し、始動性能や燃費が向上する123イグニッションも装着した。

 2020年2月の車検時にリヤのブレーキローターを交換し、同年9月にクラッチも交換してもらった。分解してみたら、レリーズベアリングが凄く減っており、シフトブーツに切れがあり、プロペラシャフトカップリングにも一部亀裂があったので、全部交換することとなった。

 とあるクラシックカーラリーに参加した際に後続車のドライバーから「テールランプが点いてませんよ」と指摘されたため、配線をつなぎ直してもらうことなど数知れず。2020年の車検時に、飛び石でヒビが入っていたマーシャルのヘッドライトも新調した。

 同年6月に、キャッツアイに乗ってしまった衝撃で亀裂が入ったサビサビのフレームも溶接してもらった。

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