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客のクルマをわざとパンクさせたビッグモーターの不正が話題! 犯罪の温床になりがちな「タイヤ保証サービス」の問題点とは

客のクルマをわざとパンクさせたビッグモーターの不正が話題! 犯罪の温床になりがちな「タイヤ保証サービス」の問題点とは

この記事をまとめると

■ビッグモーターの不正が話題になった

■タイヤ保証サービスの問題点について解説

■不具合が出たら代金をカバーする保険は不正の温床になりやすい

車両保険を使ったわけではない

 ビッグモーターがまたやらかして話題になっているのはすでにご存じだろう。またか、と言ったところだし、さんざんニュースになっているので今回はその内容については詳しく触れない。気になったのはタイヤをパンクさせて保険が出るということ。

 記事によっては車両保険と書いてあるが、それはない。車両保険は事故や自然災害などによる車両の損害についてカバーするもので、タイヤのような消耗品までは保障してくれない。消耗品までいちいち保障していたら、大変なことになってしまうだろう。

 では、どんな保険を使っていたのか? ビッグモーターでは、BIGタイヤ保証サービスなるものを導入していて、これは掛け金として1万円(乗用車)を払うとパンクなどタイヤに損害があった場合に2年間、上限10万円で4本とも新品にしてくれるという内容。まさに今回の件に利用されそうな内容だ。こういったタイヤ保証サービスは一般的でディーラーやカー用品店でも取り扱われているもので、保険会社直接ではなく、関連会社の保証サービス会社というのが扱っているもの。

 ただし、2022年にすでに不正請求が発覚して、メニュー自体がなくなっているのはなんだかな、と言ったところ。この際も今回同様に穴を開けたりしていたようだ。今回については同じような保険を利用していたのは明らかで、別の会社と契約していたのか、ユーザー向けではなく、修理工場向けなどの事業者保険を使っていたのかもしれない。いずれにしても、ネット界隈でよく言われている車両保険を使ったのではないだろう。使えたとしても保険料に対して割に合わない。

 このような不具合が出たら代金をカバーするなどの保証的な保険は不正の温床になりやすいという指摘は以前からあって、事故修復での板金塗装などでもやっていないのにやったことにしたり、中古を新品として請求したりなど、業界全体の闇な部分だったりする。結局、不利益を被るのは間接的ではあれ、ユーザーだけに、今後の自浄に期待したいところだ。かなり難しいだろうが。

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