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たかが雨と侮ってたらヤバい! エンジン破損に重大事故も起こりうる「ゲリラ豪雨」にクルマで遭遇したらどうすべき?

たかが雨と侮ってたらヤバい! エンジン破損に重大事故も起こりうる「ゲリラ豪雨」にクルマで遭遇したらどうすべき?

この記事をまとめると

■ゲリラ豪雨に遭遇した場合の対処法について解説

■大切な愛車を失わないためにも無理はしないのが大原則

■先進安全装備などは正常に作動しない可能性もあるため過信はNG

もっとも恐れるべきは視界が失われてしまうこと

 夏が近づくにつれて遭遇する機会の増えてくるゲリラ豪雨。短期間に一気に雨が降ることで排水能力を超えてしまうこともあり、災害に繋がるケースも珍しくない厄介な自然現象だ。このゲリラ豪雨、クルマに乗っているときに遭遇した場合、気を付けなければならないケースも存在する。

 まず、運転中に遭遇した場合だが、一番怖いのは豪雨によって視界が失われてしまうということだ。ワイパーの動作速度を最大にしても間に合わないほどの雨量の時は、フロントガラスに当たる雨粒だけでなく、路面に落ちて跳ねる雨しぶきによっても視界が悪化するため、道路と歩道の境目を視認しにくくなったり、歩行者や他の車両に気付くのが遅れるという可能性も高い。

 アンダーパスなどはすでに冠水している可能性もあるのだが、こちらも雨粒によって視認性が悪化していると冠水していることに気付かずに進入してしまい、立ち往生してしまうケースも珍しくない。とくにエアクリーナーから水を吸い込んでしまうと、ウォーターハンマー現象によって一発でエンジンブローになってしまうので、大切な愛車を失わないためにも無理はしないのが大原則となるだろう。

 また衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備や、レーダークルーズコントロールなどの運転アシスト機能もゲリラ豪雨時は正常に作動しない可能性もあるため、これらの機能の過信もNGと言えるだろう。

 ただし、ゲリラ豪雨が来たからといって路上で脇に寄せて停車し、雨が止むのを待つというのもオススメできない。自分の視界が悪いということは、他の車両から見ても自車両を確認しにくくなるということなので、不用意に停車をすると無用な事故を誘発することにもなりかねないからだ。

 一方、駐車場などに駐車中にゲリラ豪雨に遭遇した場合は、雨漏りなどのトラブルを抱えている車両でない限り、そのまま車両に乗車していれば雨に濡れてしまうことは回避できるので、不要不急の要件がなければゲリラ豪雨が収まるのを車内で待つのがベストだ。

 ただ、停車中の場所が低い土地であったり、山肌に面している場所であった場合、冠水や土砂崩れに巻き込まれる可能性もあるため、まわりの環境をチェックして危なそうなら移動することも重要と言える。

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