大雨に塩に鳥フンまで! クルマを襲う「自然災害」の恐怖から愛車を守る方法とは? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマに対して甚大な被害を与える自然災害を紹介

■水害によって水没したクルマを直すには時間と手間が掛かるほか、廃車になる場合もある

■鳥のフンは放置するとボディを痛める可能性があるので早めの除去が有効だ

愛車を傷める自然災害とその対策

 甚大な被害が発生し、そしていまだ人々の暮らしに甚大な影響を与え続けている令和6年能登半島地震は、安易にコメントなどできようがないほど痛ましい出来事であったし、いまもあり続けている。

 とはいえ私たち自身も、いつ何どき自然災害の被害に遭うかはわかったものでなく、また少なくともドライバーとして、さまざまな自然の脅威にさらされる危険性を常に秘めている。

 たとえば「水害」だ。台風などに伴う大雨により道路が冠水し、ちょうど外出中だった自車が水没あるいは冠水してしまう可能性は大いにあるだろう。「大雨の日はクルマなんか乗らず、家にいればいいじゃん!」という意見もあるだろう。

 しかし、どうしてもクルマで外出しなければならない事情というのはたまにあったりするもので、そもそも自宅駐車場に置いていても、水没するときは水没する。

 クルマが水没ないし冠水すると、まずは部品類が劣化する。道路にまであふれ出た水には多くの不純物が含まれているため、マフラーやドア、フロアなどに使われている部品をサビさせ劣化させる。隙間まで入り込んだ不純物は完璧に取り除くのが難しいため、結局は部品交換となってしまう可能性も高い。

 クルマが冠水被害に遭うと、水分や塩分、泥などによって電気回路がやられてしまうため、電源を入れることによって火災が発生してしまうこともある。そうでなくても、電装品関係は故障してしまっていると思ったほうがいいだろう。

 車両火災や電装品の故障が仮に起きなかったとしても、車内に侵入した雑菌まみれの水が車内で乾くと、雑菌が繁殖して悪臭を発生させる。また、カーペットやシートなどにカビも繁殖することだろう。こうなってしまうと「掃除」程度では悪臭やカビを除去できないため、内装部品の全交換も視野に入れなければならなくなる。

 こうしたドツボにハマらないためには、「冠水した道路に入らない」「『浅そうだからイケるかも?』などとナメた見方をしない」ということに加え、天気予報をこまめに確認し、なおかつハザードマップなどで「冠水しやすい場所」を把握しておくことが重要となるだろう。

 それでも残念なことに水害被害に遭い、エンジンまで浸かるなどで修理不能となった場合や、修理代が保険金額を超えた場合は「全損」となり、もしも車両保険に入っていれば、保険が適用される。ただし「地震が原因となる津波による水没」は、残念ながら車両保険の補償対象外だ。


伊達軍曹 DATE GUNSO

自動車ライター

愛車
スバル・レヴォーグ STI Sport EX
趣味
絵画制作
好きな有名人
町田 康

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