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受注は取れども評価されない! 納期遅延は「新車ディーラーマン」も悲劇のどん底に落としていた (1/2ページ)

受注は取れども評価されない! 納期遅延は「新車ディーラーマン」も悲劇のどん底に落としていた

この記事をまとめると

■コロナ禍以降の自動車ディーラーのセールスマンの販売実績について

■実績は「新車を売った数」ではなく「新車を新規登録した数」でカウントされる

■しかし納期遅延でセールスマンの「マージン」はない状況が続いている

自動車ディーラーに入る利益はコロナ禍で一気に変わった

 新車ディーラーにおいては、単月や暦年、あるいは事業年度締めでの年間販売台数などの販売台数のカウントは登録台数(軽自動車は届け出台数)で行うのが一般的。たとえば自販連では毎月単月締めで新車販売台数を公表しているが、この新車販売台数も、「当該月に何台の新車を売ったか」ではなく、「当該月に何台新規に登録できたか」のカウントとなる。

 そのため、セールスマンに課される毎月の販売目標台数も新規登録できなければ実績カウントされることはない。そもそも新車の販売現場では「受注月内新規登録」が大原則とされていた。しかし新型コロナウイルス感染拡大が起こるはるか前より、ディーラーに希望車種の在庫があり、新規登録に必要な書類回収が順調に進むなどしない限りは、新規登録して納車するまでに完成車両の出荷状況などもあり2~3カ月は最低必要な状況となっていた。

 そのため、たとえば従来事業年度末決算セールは2月と3月がその時期となっているのだが、それでは3月末までに確実に新規登録できるという可能性が低いので、いつの間にか、なかば1月が事業年度末決算セールのメインのような状況になっていった。

 そんななか、新型コロナウイルスの感染拡大が起こり、今日の深刻な納車遅延問題が発生した。新型コロナウイルスの感染拡大が起こっても、新車需要というのは目立って落ち込むことはなく、ほかに比べれば好調に推移していた。そのなか世界的なサプライチェーンの混乱が起き、自動車用半導体が世界的に不足となったりして世界的に自動車生産が滞る事態が発生した。そうなると、ご存じのようにいまや納車まで半年ほど待つのは当たり前で、人気モデルのプリウスで、2リッターのZグレードだと2年から3年は待って欲しいと販売現場では案内しているとのこと。

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