
この記事をまとめると
■クルマを停められる公共の場所は仲間との楽しいひとときの場とないる
■しかし一部の迷惑行為が原因で立ち入り禁止や規制が強化されるケースも少なくない
■他人への配慮を欠いた行動は自由を奪う結果となることをクルマ好きは心に留めておきたい
マナーの悪さは自らの首を絞める結果となる
全国各地に自然発生的にできたクルマの撮影スポットやパーキングエリア、コンビニなどの集合場所。気の合う仲間同士で集まっていると、時が経つのを忘れて楽しいひとときを過ごすことができます。
実際には多くの人が節度をもって楽しんでいるいっぽうで、一部のクルマ好きの迷惑行為によって、立ち入り禁止や監視カメラが付けられるといった事態に発展することがしばしばあります。
そこでいま一度、仲間内で集まるときの要注意ポイントをまとめてみました。人は群れると気が大きくなりがちなので、本人は自覚がなくともじつは……ということがあるかもしれません。
■場所の占有
台数が限られている駐車場をはじめ、広大な駐車スペースがあるような場所でも、台数が集まればそれだけ一般車両用の空きスペースが減ってしまいます。また、パーキングエリアや、ショッピングモール、コンビニなど、多くの施設で身体障がい者や妊産婦、ケガ人など歩行が困難な方々の外出を支援するために、「思いやり駐車場」などの名称で専用の駐車区画を用意しています。
停める場所がないから、あるいはとりあえず空いていたからという理由で、仲間内で健常者であるはずの人がここに駐車してしまうケースがしばしばあります。本来使いたい人がやってきたとき、思いやり駐車場が占有されてしまったら本当に困ってしまいます。
また、交通量の多い時間帯にも関わらず、10台以上の隊列を組んで有名撮影スポットに集まれば、それだけで交通の妨げになってしまいます。撮影するとなると、車線を跨いで反対側に移動したりと、一般車両との事故にもなりかねません。映えスポットでいい画を撮りたいという気もちは痛いほどわかりますが、これがエスカレートすると、撮影に訪れた人が停車できないようにパイロンやポールが置かれるようになり、せっかくの絵面が台なしになってしまうことも。
■道路を封鎖して撮影
道路を封鎖して仲間内でクルマを並べて撮影し、SNSなどに投稿した画像が大炎上というトラブルが年に数回は起こります。ここまでくるとれっきとした道路交通法違反となり、個人が特定された時点で警察に検挙され、こってりしぼられます。
それだけで済めばまだいいほうで、撮影中に一般車両が走ってきたら追突事故になりかねません。大事故に繋がる恐れも十分にあります。仮に撮影に要した時間がわずかだったとしても、この「ほんの数分」でその後の人生が大きく変わってしまうこともありうるわけです。
■ゴミのポイ捨て
仲間内で集まれば、そのうち喉が渇いたり、小腹が空いてきます。途中、飲食をしたり、あるいはタバコを吸ったりする人もいるでしょう。そこで出たゴミをもち帰らずその場にポイ捨てしたら、誰かが掃除しない限り、永久にそのままです。風に吹かれてどこかへ飛んでいったとしても、焼却されることはありません。大のオトナに今さらいうまでもありませんが、ゴミはもち帰りましょう。