
この記事をまとめると
■フォーミュラE 東京E-PRIXが2025年5月18〜19日に開催される
■日産は2018年の第1シーズンからレースに参加し続けている
■東京E-PRIX仕様のカラーリングをお披露目した
日産チームが2回目となる東京E-PRIXへの意気込みを語る
日本初となる、一般公道を封鎖したレースイベントとして大盛り上がりとなった2024年のフォーミュラE 東京E-PRIX。開催が決まった当初は「EVのレースかぁ……」と軽い感じで受け取っていた人も少なくなかったと聞くが、蓋を開けたら会場は大盛況。筆者もなんだかんだでかなり楽しんだ記憶がある。
それから早1年。2025年も東京E-PRIXとして東京晴海エリアにフォーミュラEが再びやってくる。
フォーミュラEに2018年の初年度から参戦し続けている日産にとって、母国開催となる日本でのレースはまさにスペシャルレース。全16戦あるうちのなかでも1番気合いが入っているのはいうまでもない。
一部地域を除いて今シーズンのフォーミュラEは2日間同じ国で連戦による開催だ。よって、東京では17日(土)、18日(日)のスケジュールとなっている。
そしてレース開催直前となった5月14日、チームの監督とドライバー、元チーフエンジニアによる東京E-PRIX参戦への記者会見と同時に、日産の母国で開催されることを記念したスペシャルカラーリングマシンのお披露目会が、日産グローバル本社にて開催された。
まずトピックとしては、2025年シーズンから使用されるマシンが、GEN3EVOと呼ばれる最新マシンとなった。見た目などはGEN3とそれほど変わっていないが、制御などはまったくの新規設計で、ほぼゼロから作った……と語るのは、2025年3月まで同カテゴリーのチーフパワートレインエンジニアを務めていた西川直志さん。2025年4月より市販車の開発主管となったそうだ。
「フォーミュラEのマシンは、電気の日産というブランドを掲げていることもあり、ここで培った技術をどう市販車へ流用できるかなどを検討し開発しています。GEN3EVOを実戦投入するまで不安もありましたが、エースのオリバー・ローランドが前回のレースでポールポジションの獲得や優勝などをしてくれて、大変うれしく思ってます。正直、涙が出るほどうれしかったです」と、フォーミュラEの現場を離れたが、今期のマシンなどについて、熱い想いを語ってくれた。なお、西川さんの後任にはセレナやエクストレイルのe-POWERを開発した岩瀬拓朗さんが就く。