
この記事をまとめると
■フォーミュラE 東京E-PRIXが5月17〜18日の2日間で開催
■レース前の日産のガレージに潜入する機会を得た
■元チーフパワートレインエンジニアが車両やピットについて解説した
レース直前のガレージに潜入!
2024年、日本のモータースポーツ史に残る歴史的な出来事があった。
それが日本の首都である東京の公道の一部を封鎖してレースを行うという前代未聞のイベント。今期で11シーズン目を迎えるフォーミュラE 東京E-PRIX、100%電気自動車のフォーミュラカーで戦うFIA公認の世界選手権だ。
その東京E-PRIXが、2025年は5月17〜18日の2日間、2レース行われることとなった。
フォーミュラEは全11チームが出場し、各チーム車両を2台保有する。今期よりGEN3EVOと呼ばれる最新マシンへのアップデートが行われており、主な変更点としてスペックの向上が挙げられる。
0-100km/hの加速や最高速度のアップデートのほか、トピックとしては四駆システムを新搭載したところ。これまで前輪は回生のみで使われていたが、GEN3EVOからは駆動でも使えるのだ……が、使える機会は限られている。OKなポイントは「予選」「スタート時」「アタックモード時」という3つのシーンだ。
もうひとつのトピックはピットブーストなる新ルール。これは、レース中にピットレーンで30秒間の超高速充電を行い、車両に10%(3.85kWh)の急速充電をするというもの。これは義務なので全台行う(タイミングはそれぞれの作戦次第)。
さて、このフォーミュラEだが、じつは我らがニッポンの日産が2018年から参戦しているのをご存じだろうか? つまり日産にとって、この東京E-PRIXは母国開催の重要な舞台なのだ。
そんな東京E-PRIXのレース直前となった5月16日、筆者は日産陣営のピット裏に短時間であるが潜入することに成功したので、ほんの少しだけリポートする。