
この記事をまとめると
■2025年4月にトヨタはスープラの販売を終了することを発表した
■スープラは1978年に登場した高級クーペの「セリカXX」が起源となっている
■スープラに限らず日本の高級クーペが姿を消すのは時代の変化いうしかない
復活しては消える日本のスポーツカー
「スープラ」が消える。2026年春で販売を終了することを、トヨタが4月に明らかにしている。突然の表明に対して、古くからのスープラファンは驚いているに違いない。
なぜ消えるのか? その理由を探るために、時計の針を戻してみたい。
スープラの原形は1978年に登場した「セリカXX」。当時、横浜市内のトヨタ販売店で開催された新車販売会に出向いたが、「日本車でもこんな高級車が出る時代にあったのか!」と驚いたことを思い出す。
その後、1981年登場の2代目(A60型)は日米で人気を博した。アメリカで「SUPRA」と名乗ったことで、日本にアメリカ向け各種パーツを逆輸入して装着するユーザーが多かった。たとえば、デカールやリヤゲート装着型の大型ウイングがよく売れた。また当時、日本ではフェンダーミラーからドアミラーへの対応が可能となったため、スープラ北米仕様の電動ドアミラーの需要も多かった。