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「軽はターボじゃないと話にならない」とかいつの時代の話? いまどきの「ターボじゃない」軽自動車は十分走るぜ!! (1/2ページ)

「軽はターボじゃないと話にならない」とかいつの時代の話? いまどきの「ターボじゃない」軽自動車は十分走るぜ!!

この記事をまとめると

■軽自動車にはターボとNAが用意されているモデルがあるがその差はどれほどなのだろうか

■最新の軽自動車であればターボじゃなくてもオールマイティに使えるクルマがほとんどだ

■軽自動車をどのように使うのかによってターボかNAかを選びたい

軽自動車にターボは必要なのか?

 軽自動車を買う際、誰かに相談したら「ターボのほうが力強く走れるしオールマイティに使えるよ」なんていうアドバイスをもらうことがあるかも知れない。

 しかしだ、ターボじゃないほうのモデルとターボモデルとの価格差は、たとえば日本で一番売れている軽自動車のN-BOXを例に挙げると、N-BOX JOYの場合で装備差を含め約20万円になる。軽自動車にとって20万円は決して小さい数字ではなく、立派なナビが買えるぐらいである。

 では、物知り顔で「ターボのほうが力強く走れるしオールマイティに使えるよ」というアドバイスをしてくれた人の話は本当なのか?

 その真偽を問う前に、まずは自身のクルマの使い方を考えてほしい。確かにターボモデルは高速走行や、延々と続く登り坂、山道では動力性能に余裕があり、かつターボじゃないほうのエンジンを積んだクルマより、場面によっては静かに走れる(エンジンを低回転で走らせることができるため)ことは間違いない。

 だとしても、できるだけ安く買いたい、しかも、軽自動車を買って走るのはほぼ街乗り。高速走行、遠出などまずしない……というなら、話は別になる。もちろん、急なお出かけで高速道路を走る機会があったとしても、ターボじゃないほうの軽自動車が走れないわけではまったくない。高速道路をターボじゃないほうの軽自動車(商用車を含め)がスイスイと走っているのもまた現実だからである。

 つまり、最新の軽自動車であれば、ターボじゃなくても、じつはオールマイティに使えるクルマがほとんどなのである。が、ちょっと待てよ、車重が重くなるスーパーハイト系、たとえばN-BOX、スペーシア、タントなどだったら、やっぱり動力性能に余裕のあるターボモデルのほうがいいんじゃない……なんて思えるかも知れない。

 振り返れば、日産ルークスというスーパーハイト系軽自動車があって、その初代、2代目までのターボじゃないほうのモデルの動力性能はかなりプアで、筆者が当時、ライバル車と比較試乗したときも、とくに山道でライバル車においていかれるほど遅かったのである(日産ルークスの名誉のためにいっておくと、3代目となる現行モデルではそんなことはない)。

 ダイハツの軽自動車は古くからターボじゃないほうのモデルでも低速トルクが十二分にあり、ターボじゃないほうでも街乗り、高速走行を含め、大きな不満なく走れたものだが、いまでは他車メーカーの軽自動車のターボじゃないほうのモデルも、そりゃあターボと比べれば劣るものの、日常域から遠出まで、しっかりと走ってくれるようになっているから安心してほしい。

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