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シトロエンが人の顔に……ってなんだこの自由過ぎるアートは! 「NEW CITROËN DESIGN AWARD」という凡人には難解なイベントの中身

シトロエンが人の顔に……ってなんだこの自由過ぎるアートは! 「NEW CITROËN DESIGN AWARD」という凡人には難解なイベントの中身

この記事をまとめると

■Stellantisジャパンがデザインワード「NEW CITROËN DESIGN AWARD」を開催

■開催期間中にグラフィックアートが207点集まった

■「独創性」をテーマとしたコンテストとなっていた

自動車メーカーがユニークなデザインコンテストを開催

 Stellantisジャパンは、同社が展開するシトロエンにおいてデザインワード「NEW CITROËN DESIGN AWARD」を開催、このたび受賞作品が決定しました。そこで、同イベントを担当した同社の中山氏に、その概要についてお話を聞いてみました。

●新しいデザインへの理解を進める企画

 このイベントは、新世代デザインをまとったモデルの開発を記念して開催されたもので、「独創性」のテーマのもと、シトロエンのロゴや商品のデザインをモチーフにしたグラフィックアートを公募するもの。4月18日から5月11日までの募集期間には207点もの応募があり、6月5日に結果が発表されました。

「ご存じのとおり、ベルランゴや新しいC4では、新世代のフロントフェイスを導入しました。この新しい顔は日本車やドイツ車のオーナーさんには好評なのですが、従来のフランス車がもつユルフワなイメージとは異なるので、フランス車オーナーさんには少しハードルが高いようです。その点で、もっと新しいデザインに馴染んでもらいたいという意図がありました(フレンチブランド事業部 マーケティング&コミュニケーション マネージャー 中山 領さん 以下同)」

「独創性」をテーマとしたのは、シトロエンがもつ高いクリエイティビティを反映させたもので、自ずと決まったそう。そこで、新しいデザイン要素を使い、楽しく遊んでもらおうという趣旨です。こうしたデザインイベントは初めてだったというのは意外でしたが、それでも応募は207点に達しました。

「比較的ニッチでマニアックなブランドとしては、想定を上まわる応募数でしたね。「JDN」というデザイナーの登竜門サイトを活用したこともあり、やはりデザインに高い関心をもつ方からの応募が多かったようです」

 6月5日の結果発表では、グランプリと2点の優秀賞が公開されました。いずれもシトロエンのエンブレムやロゴ、新しいシグネチャーライトといった各要素を使い、独自の世界観を構成しています。

「各要素を使いつつ、しかもブランドの背景まで表現を広げているのが素晴らしいし、人の顔は目を引くモチーフでもありますね。審査は担当者の投票制でしたが、グランプリはすんなり決まりました。優秀作2点については応募作全体を見つつ、決定したかたちです」

 同ブランドは6月14日(土)、15日(日)にアワードの開催を記念したフェアを各ディーラーで開催、グランプリ作品をあしらったオリジナルトートバッグのプレゼントもあるとか。

 では、最後に今後について聞いてみましょう。

「今回は想定以上の応募があったし、質の高いデザインも多く見られました。これだけ愛されているブランドとして、今後も同様のイベントを継続してもいいと感じましたね。じつは本年度下半期にはまた新しい企画を計画中なんです。新型のC3の導入も控え、今後もシトロエンに注目してほしいと思います」

 BMWのアート・カーやレクサスのデザインアワードなど、こうした催しはクルマを文化として捉える非常に意義のある取り組みです。単にスタイリングの善し悪しだけに止まらない、より幅広く深いデザインへの理解が期待されます。

●NEW CITROËN DESIGN AWARD 受賞作品

・グランプリ「彼女は、C4」富谷美朝子

・優秀賞①:「Smile」曳原 航

  

  

・優秀賞②:「過去と未来をつなぐシトロエン奇景」竹内 啓

  

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