
この記事をまとめると
■日本で販売されている輸入車の多くは左ハンドル車を廃止した
■左ハンドル車は右折や料金の支払いが大変になることが多い
■助手席に人が乗っていると心強い
左ハンドルオーナーだけがわかる心の声
ひと昔前の輸入車といえば、ほとんどのクルマが左ハンドルでした。そもそも右ハンドルの設定がなく、左のみという仕様もめずらしくなかったものです。
その後は時代の変化とともに輸入車も右ハンドル化が進み、いまや国内販売モデルに関しては、左ハンドルの設定自体が消滅したモデルも少なくありません。
1度は左ハンドルのクルマに乗ってみたい。あるいは友人知人のクルマが左ハンドルで、運転することになるかもしれない……。そんな左ハンドル未経験者の方向けに、左ハンドルであることのデメリットをまとめてみました。
■右折時に見えない
日本の道路は左側通行です。そしてハンドルの位置は右が基本です。これが左ハンドルになると、とくに、交差点で右折する際に苦労します。対向車に右折待ちのクルマがいる場合はなおさらです。
左ハンドル経験者であれば想像できると思いますが、とにかく対向車が見えない! あるは見えにくい。モタモタしていると、後続車からクラクションを鳴らされることも。
■ETCレーンのない有料道路
地方などに多いのが、ETCレーンのない有料道路。料金所の人に手を伸ばして現金払いとなるわけですが、小銭入れが見当たらない! 慌てているうちに、後続車の列が増えていき……なんてことになりかねません。どうにか現金を用意して、料金所のおじさんに目いっぱい手を伸ばしてお金を出すも届かない!
こんなときはおじさんの方がクルマに近寄ってくれたりします。ETCがなかった時代は、おもちゃのマジックハンドを車内にもち込み、現金の入ったビニール袋ごと渡していたなんてこともありました。
■駐車場の入庫時と精算時
さらにやっかいなのが駐車場の入庫時と精算時。ETCレーンのない有料道路は料金所が有人であることが多く、融通が利きます。しかし、駐車場の入庫時と精算時は機械が設置されているケースがほどんどで、1度クルマから降りてチケットをもらうなり、料金を支払う必要がありそうです。
都市部であればまれに左ハンドル車に対応している駐車場もありますが、高級なホテルなど一部に限られます。左ハンドル車の宿命とはいえ、地味にストレスです。
■ドライブスルー利用時
これまた面倒なのがドライブスルー利用時。注文時にはマイクに向かって大声で叫ぶ必要があります。当然のことながら周囲にも聞こえるくらいの音量になりがちです。
気にしない人であれば問題ないのですが、注文内容を他人に知られるのが恥ずかしい人にはちょっとストレスかも。
■まとめ:助手席に人を乗せれば解決できることばかり?
左ハンドル車のデメリットの多くが助手席に人を乗せることで解決できることばかりです。問題はひとりで乗る場合。じつは筆者も左ハンドル車を所有しており、大半はひとりで運転します。なかでももっとも困るのが「右折時に見えない」です。こればかりは慣れることがなく、できるだけ右折しないで済む、あるいは直進が赤信号になった後に右折できる枠がある交差点を使うようにしています。
運転歴が長い人であっても、左ハンドルに乗ると新鮮であり、違和感を覚えると聞きます。初心に返るにはいいきっかけなのかもしれません。