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信号があっても信用したら終わり! アジアの道路横断はガチで命がけだった

信号があっても信用したら終わり! アジアの道路横断はガチで命がけだった

この記事をまとめると

■ベトナムは全体的に信号機が少ない

■道路を横断するのはタイミングが重要だ

■信号があっても無視してくる車両が多いので安心できない

歩道を横断するのに重要なのはタイミング!?

 ベトナムに限らず東南アジアあるあるなのが、大通りや通行量の多い道路であっても、信号のない横断歩道しか道路を横断する方法がないというシチュエーションが、当たり前のようにあること。

 以前ベトナムのホーチミン市を訪れたときは、そもそもホーチミン市には歩行者用信号どころか交通信号の数も少ないなか、片側三車線で切れ目なくバイクや四輪車が通り続ける道路にある横断歩道を、頻繁に渡らなければならなかった。

 ベトナム訪問経験のある同行者に、「一車線ずつクリア(横断)していくつもりで」と、まずアドバイスを受け、続いて「けっして走らずペースを崩さず横断することが重要」という助言ももらった。ベトナムはバイクが多いので、まずは通り抜けるバイクの隙をみて横断していくのがコツだとすぐわかった。バイクや四輪車は歩行者を確認してもけっして止まらないものの、加速もしてこないので、まずはどこまでバイクや四輪車が接近しても横断することができるか、リズムを体感で会得することに成功した。

 また、「無理だなぁ」と思っても、立ち止まりながらリズミカルに渡ることができるようにもなった。理屈ではなく、身体に感覚をたたきこませるのが大切だと感じた。

 ベトナムというと、ホーチミンで体験したそんなイメージが強かったのだが、今回訪れたハノイ市では、意外なほど交通信号があり、しかも歩行者用信号までが用意されていた。

 しかし、信号があるからといって安心はできない。これもアジアあるあるで、どのようなルールがあるのかは定かではないが、二輪車の多くは信号には従わないし、逆走も珍しくないので、歩行者用信号が青だからと安心して渡ろうとすると、予想外の方向からバイクが横断歩道に突っ込んでくることは珍しくない。

 また、日本のように歩行者用信号に従って横断しているからといって右折(ベトナムは右側通行なので日本の左折に相当するもの)してくるときも、ほぼノーブレーキで二輪車や四輪車、バスなどが曲がってくるので、それらとのタイミングを調整しながら横断歩道を歩く必要も出てくる。

 日本では信号が変われば、歩行者用信号もそれほどタイムラグなく青になるのだが、ハノイの歩行者用信号は、それに比べれば青になるまで意外なほどタイムラグがある。これはおそらく信号無視して突っ込んでくるバイクや四輪車が多いことが影響しているのではないかと筆者は考えている。

 ハノイ駅前の通りは一方通行なのだが、4車線ほどある大通りとなっている。それなのに駅舎の対面からこの通りを横断する横断歩道には信号はない。ホーチミンで覚えた感覚を試すいいチャンスだと、ワクワクしながら意味もなく道路を何回も横断してしまった(感覚が狂っていないことが確認できた)。

 日本人の場合は信号を過信する傾向があるので、東南アジアでは信号のある交差点で道路を横断するときのほうが、身に迫る危険に用心したほうがいいかもしれない。

 とにかく焦らず、そして駆け足で渡ろうとしなければ、それほど怖がる必要はない。

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