
この記事をまとめると
■SUBARUが新型バッテリーEV「アンチャーテッド」を米国で初公開
■コンパクトな車体に高い走行性能と実用性を凝縮した
■トヨタとの共同開発で2026年の米市場投入を予定している
ソルテラよりひとまわりコンパクトな電動SUV
スバルは、米国ニューヨークにおいて新型バッテリーEV「アンチャーテッド(UNCHARTED)」を世界初公開した。グローバルバッテリーEVラインアップの第3弾として投入されるこの新型SUVは、コンパクトなボディにEVならではの力強い走行性能と実用性を備え、多様なライフスタイルに応える1台として開発された。
車名の「アンチャーテッド」は「地図に載っていない」「未知の領域」を意味し、日常から一歩踏み出し、気軽に新たな場所へ出かけてほしいという想いを込めたという。
外観は、クリーンでシームレスなフロントフェイスに加え、凝縮感のあるボディを採用。高い先進性とスポーティさに加え、アクティブでタフなイメージを演出している。インテリアには、横基調のすっきりとしたインパネデザインを取り入れ、開放感と居心地のよさを両立。加えて、専用のオレンジ加飾を施し、個性と遊び心も添えた。
パワートレインには、74.7kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載。航続距離はFWDモデルで約300マイル、AWDモデルで約280マイルを確保する。バッテリー温度を最適化するプレコンディショニング機能により、急速充電時間(10%→80%)は約30分に短縮されている。充電ポートには北米充電規格(NACS)を採用し、利便性も向上した。
走行面では、高出力モーターによるリニアで伸びやかな加速性能に加え、サスペンションや電動パワーステアリングの設定にもスバルの知見が活かされている。さらに新開発のAWD制御によって、直感的で意のままに操れるドライビングフィールを実現した。
車体はソルテラより約170mm短く設計され、取りまわしに優れたサイズを保ちながら、十分な荷室容量も確保されている。
新型アンチャーテッドは、トヨタとスバルが共同開発を行い、両社の技術やノウハウを融合させて誕生した。米国市場への導入は2026年を予定しており、スバルは電動化の取り組みを加速させるとともに、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを一層強化していく構えだ。