
この記事をまとめると
■最近はスカベンジャーラリーと呼ばれる競技を楽しむクルマ好きが増えている
■スカベンジャーラリーは各種イベントをしながら規定コースを時間内に走行するというもの
■「パワステがまごおり」では2023年からスカベンジャーラリーが開催されている
最近各地で開催のスカベンジャーラリーってなに?
スカベンジャーラリーを楽しむクルマ好きが多い。スカベンジャー(Scavenger)とは「ガラクタ収集」という意味があり、観光名所を巡りながら指定された課題をこなしてポイントを競う形式のイベントのことを「スカベンジャーラリー」という。
町おこしとクルマ愛好家のツーリングというふたつの思いを結実
「スカベンジャーラリー」は競技形式を採っており、いわゆるラリーと同じように主催者が定めたルートをコマ図を使って走行する。そのルート上にはさまざまなチェックポイントが用意され、買い物をしたり、クイズを解いたりしながら規定の時間内でルートを走行するというもの。もちろん、一般公道で法定速度を守りながらとなるもので、ガチガチの競技指向のイベントとは大きく異なり、週末のドライブの延長として、一般の人でも手軽にラリーの雰囲気に触れられるという特徴をもっている。
写真撮影や買い物を行って、歴史や地域についての見識も深めることもでき、地域活性にもつながる「スカベンジャーラリー」は、観光名所やグルメスポットを巡るツアー感覚で参加でき、街なかや観光ルートを使うことで、再訪を促すことにもなると地元自治体(主催者)側のメリットも多い。
参加する側としても、自分でドライブの計画を立てることなく、ツアーに参加するような感覚で参加できる。もちろん会場では愛車をしっかり披露することができるし、同行者と一緒にコマ図を見て競技に参加しながらのドライブができる、と普段の移動やツーリングとは異なる体験が可能なのだ。自慢のクラシックカーやスーパーカー、スポーツカーを仲間と一緒に走行することができるととくに最近人気なのである。
蒲郡でスカベンジャーラリーを開催
そんなスカベンジャーラリーの参加者を募集するイベントのひとつ、「パワステがまごおり/スカベンジャーラリー」をここでは紹介しよう。
開催地となるのは、全日本ラリー選手権の開幕戦「Rally三河湾」の舞台ともなっている愛知県蒲郡市。南側が三河湾に面し、北側には桑谷山などをめぐる三河湾スカイライン(県道525号 蒲郡環状線)をもち、マリンリゾート施設「ラグーナテンボス」やテーマパーク「ラグナシア」、そして「ボートレース蒲郡」などもあり、西浦温泉、三谷温泉、形原温泉、蒲郡温泉という4つの温泉街もあり、自然豊かな海も山も楽しめる観光都市である。
世界ラリー選手権「ラリージャパン」を開催している愛知県にあり、前述のとおり、2024年、2025年と全日本ラリー選手権開幕戦となった「Rally三河湾」のホストタウンであることから、「ラリー」イベントも盛り上がりを見せている。蒲郡市の「スカベンジャーラリー」は、2023年からクルマ関連イベント「パワステがまごおり」の一部として行われ、2023年の1月以来、2024年1月、そして9月とすでに3回開催されており、その規模も、隣接する岡崎市や幸田町を巻き込み大きくなってきている。